• ブレンの3つ目の言葉が…『ドライブサーガ 仮面ライダーブレン』松島庄汰インタビュー!
  • ブレンの3つ目の言葉が…『ドライブサーガ 仮面ライダーブレン』松島庄汰インタビュー!
2019.04.21

ブレンの3つ目の言葉が…『ドライブサーガ 仮面ライダーブレン』松島庄汰インタビュー!

『ドライブサーガ 仮面ライダーブレン』で松島庄汰さん演じる主役のブレンのイイ顔!




3つ目が、聞けます。そういう意味でも三条さんの愛がすごくこもってます

——TVシリーズでは敵でしたが、今回はヒーローである仮面ライダーということで演技を変えた部分、変えない部分があれば教えて下さい。
松島:仮面ライダーに変身する部分は、正義のヒーローというか……いやでも何も変えてないですかね。そもそも1年間培ってきたブレンの性格上、ハートの想いを大事に思いながら戦うので。あと今回の敵は被るんですよ、TVシリーズ本編で僕が倒されたゴルドドライブと。だから僕、そのシーンを撮る前日に(自分の)消滅するシーン、43・44話の2本見て、ボロ泣きして……
(大森プロデューサーが笑っているのが見えて)
松島:何で笑うねん(笑)! ……めっちゃオモロイですよね、自分が命を失って自分で泣くっていう。でもとにかく俺が消滅するシーンで一人ボロ泣きして。あの時の復讐じゃないですけど、その時の思いを大切にして撮影に臨みました。あとはずっと自分のコンセプトにあった、全力で真面目に全てをやる。それが面白いのかなと。全力で真面目にというところは変えずにやったつもりです。けどちょっと楽しくなっちゃって、ふざけ過ぎてる部分もあるかもしれないですね。あと(クリス・)ペプラーさん、相変わらずええ声やなぁと思いました。今日もええ声でしたよ、(声真似しながら)「(役名)クリスタル・ペプラーです」って。「ええ声〜!」っていうのが現場で響いて。それと一緒に芝居してる俺の気持ちも考えて欲しかったです。俺に対してはなんもないんか〜い! って(笑)。いい声でした。今回ペプラーさんとのあるシーンで、TVシリーズ43・44話の僕を守って戦ってくれた泊進ノ介や仮面ライダー側を思い出して、すごく想いを込めた作品になりました。ただ今回は短編ですし、台本には涙とは書いてなかったですし、僕も博士に対して泣く程までは行かないなとは思ってたんです。でもそのときの想いが蘇ってきて、ああ〜あかんあかん、涙出る出る出る〜あか〜んってなってしまいました。
——じゃあファンも本編見返してから『仮面ライダーブレン』を見ると……。
松島:43・44話辺りを見て下さると、俺と同じ気持ちで、より繋がるかもしれないですね。

——ドラマ部分で一番力の入ったところはどこですか。
松島:一番は変身のシーンに力を注ぎました。あとはどこだろうなぁ……結構ボケ倒してるシーンが多いんですけど、役者的な目線で言うとどこまでやっていいのかなっていう。どこまで全力でブレンらしいアホなことをするのか、やり過ぎても濃いのかなぁと思って。ブレンって1話にホント1、2分ぐらいしか毎回出てこなかったんですよ。多分それぐらいの時間であんなに全力でやってたからちょうど薄まって反響があったと思うんですけど、僕を10分ぐらいずーっと見続けるのはホントキツイだろうなぁと。だからそれがどうなってるのかが不安ですけど、監督の山口(恭平)さんにお任せしてるので。……すっごい鬱陶しいかもしれないですね、全体が。そこのバランスがもう調整できなくなってきました、楽しすぎて(笑)。
——実際ブレンがボケるシーンでは山口監督とどんなやりとりをされましたか。
松島:ちゃんとダメって言われました。今日の撮影でも、僕が縛られた状態で敵のアジトにいるんですけど、敵が去ってしまい一人っきりにされてしまう。そのとき僕がアドリブで「置いてかないで〜〜!」って言ったんです。そうしたら違う違う違う違うってなって。監督に「何ならOKなんですか?」って聞いたら、「一人にしないでだったらいいよ」って(笑)。「一人にしないで!」と「置いてかないで!」の間に何か線引きがあるらしい。捕まってるのに「一人にしないで!」って……ふざけてますね、この作品(笑)。でも、山口さんは、ファンの間で話題になったブレンの砂浜のシーン(35話「ろう城事件はなぜ起きたのか」を撮ってくれた監督なので、もう任せっきりです。僕、結構アドリブも入れてますけど「ダメです」って止めてくれるので(笑)。な〜んかあるんですよ、線引きがね。
——監督との関係性があるからこそできるという。
松島:そうですね! 確かに! それが大事かもしれないです。何でもやって怒られるから、何でもやりやすいというか。ほかの現場だと、なかなか出来ないかも……それはあるかもしれないですね。
——山口監督ということは、いろんなブレンが見られると思うのですが、言える範囲でお願いします。
松島:アレがあるかもしれないです。全部出しましたよ、もう。
——手持ちを全部出し切ったと?
松島:多分……いや、いろいろ止められた部分もあるんですけど、とりあえず詰め込めるだけ詰め込んでます。だからこそ、疲れるんじゃないかなと思って。でももうこんな機会はないと思うので。しかも今回気になる終わり方はしてるんですよ、何かこの先に続きそうな。

——ファンの人たちにここを楽しみにしてほしいというところを教えて下さい。
松島:三条さんのブレン愛が一番こもった、(TVシリーズの44話で)僕が消滅するシーン。3つ言葉を言うのがブレンだったんですけど(相手の欠点を3つの言葉を並べて言う癖)あそこで3つ目言わなかったんですよ(「やはり私は、優秀で……誠実で……」)。その3つ目が、聞けます。
——おお〜〜〜!
松島:ここは、大事だと思います。これは気になってたんじゃないですか。そういう意味でも三条さんの愛がすごくこもってます。撮影の時にも見にきてくれて、僕ビックリしたんですけど。だからこういう短い作品ですけど、皆さんの愛をすごく感じられて、ホントに感謝の作品ですね。いやぁ、楽しみです。
——今回のラストから新たに続いていって欲しいですね。
松島:続いて欲しいですよぉ、あのラスト……。『(仮面ライダー)ドライブ』の世界が盛り上がれば良いですね。いま『(仮面ライダー)ジオウ』で(平成仮面ライダーが)いっぱい出てるので。ドライブはまだ出ていないんですけど、出ないにしても何かしらね、何年後か何十年後かに繋がる、僕がその糊代みたいな存在になれればいいですね。あと、僕が出来なかった……したいことが、ドライブ、マッハ、チェイサー、ハート、ブレン、メディックの6人同時変身ですね。
——ああ〜〜〜!
松島:メディックがライダーになってないんでどうなるかは難しいですけど、何とか仮面ライダーメディックまで行って、仮面ライダー6人変身みたいな、もう鳥肌ものじゃないですか。それをやりたいですね。
——これは絶対言葉に残して…
松島:はははは(笑)。そうですよ、ずっと言ってたものが形になりましたからね、ホントに。まだ諦めません、いろいろと。大森プロデューサーを口説き続けます。
——楽しみにしてます。ありがとうございました。



■Profile
松島庄汰(まつしま・しょうた)
1990年12月26日兵庫県生まれ。アミューズ所属。2007年アミューズ30周年オーディションで準グランプリに輝く。2009年より上京し活動開始。以降、映画『ソフトボーイ』(2010)、『大奥』(2010)、『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』(2011)や、TVドラマ『花ざかりの君たちへ〜イケメン☆パラダイス〜2011』(2011.CX)、『ステップファザー・ステップ』(2012.TBS)、舞台『方舟』(2012.俳優座劇場)、映画『クジラのいた夏』(2014)などに出演。同年夏、中国の連続ドラマ『武則天』(2014)に出演したことを皮切りに、2015年タイの地上デジタル放送を記念した一大プロジェクトドラマ『kimono秘伝』に出演するなど活躍の幅を広げる。


(C)東映特撮ファンクラブ (C)石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映

RECOMMENDEDおすすめの記事

RELATED関連する記事

RANKING

人気記事