• はじまりは『さらば宇宙戦艦ヤマト』! アニメージュ創刊号を紹介!!
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2019.06.03

はじまりは『さらば宇宙戦艦ヤマト』! アニメージュ創刊号を紹介!!

創刊41周年記念! 『Animage』(アニメージュ)創刊号を語る


巻頭の口絵には、創刊を記念した業界関係者の記念コメント。
巻頭特集は表紙と同じく『さらば宇宙戦艦ヤマト』。続いて1カ月分のTVアニメーションの見どころやあらすじ、設定資料などを掲載した “アニメーションワールド”(現在も1カ月分の放送予定を紹介するコーナーとして存続してます)、TVシリーズ『宇宙海賊キャプテンハーロック』の特集などが続きます。
当時から第一線の人気声優だった神谷明さんにスポットをあてた『声優24時』のコーナーは次号から連載企画となり、以降さまざまな声優さんたちを紹介していき、のちの“声優ブーム”へつながるきっかけになったとも言えます。
『さらば宇宙戦艦ヤマト』の巻頭特集ページ『さらば宇宙戦艦ヤマト』の巻頭特集ページより、西﨑義展プロデューサーのインタビューと、取材旅行で行ったというハワイでのショットを掲載。


『キャプテンハーロック』特集では各話のあらすじと、チーフディレクター・りんたろうさんなどのコメントも掲載されています。

当時は『キャプテンハーロック』の台羽正役や『闘将ダイモス』の竜崎一也役などを演じていた神谷さん。収録や打ち合わせの様子のほか、持ち歩いていたカバンの中身の紹介なども。

そのほか、懐かしの名作アニメを紹介する『アンコールアニメ』(第1回は劇場アニメ『太陽の王子 ホルスの大冒険』)、アニメ制作会社を紹介する“プロダクション訪問”(こちらの第1回は東京ムービー=現トムス・エンタテインメント)などのコーナーも掲載。
〈アニメ★カレッジ〉と題したコーナーでは、『おかだえみこ・鈴木伸一のアニメ塾』、望月信夫・伴野孝司構成の『アニメーションの歴史』、『ひおあきらのメカニカルワールド』、『辻真先のちょっとひとこと』、『勝田久の声優入門』の5つの連載コラムがスタート。
『超人ロック』の聖悠紀さんによる連載漫画『黄金の戦士』も掲載されています。

最初に紹介した徳木さんのコラムによれば「(創刊号の)内容と企画ページの発想は、後々のマニア向け映像専門誌のベースになるものでしたが、その方針は、アニメーションの専門家ではなかった編集者の、読者と同じ目線でアニメーションの基礎や面白さを知ろうという姿勢から出たものです」とのこと。その編集方針が功を奏したのか、創刊号の売れ行きはかなり好調だったようです。

こうして、今にいたる『アニメージュ』号の長い航海は順調にスタートしたのです。

原文/徳木吉春 編/アニメージュプラス編集部

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