• ダンとゲンが対談! ウルトラヒーローメモリアルSV現場潜入!!
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2019.06.12

ダンとゲンが対談! ウルトラヒーローメモリアルSV現場潜入!!

ウルトラヒーローメモリアルSV ウルトラマンレオ&アストラのサイン現場で、サインを終えたばかりの森次晃嗣さんと真夏竜さんにお話を伺った! ダンとゲンの貴重な対談です!



根性ある新人、真夏竜




ーー
 まずはサインを終えての感想をお願いします。


真夏
 疲れた! カツ丼食べたい(笑)!


ーー
  (笑)お疲れ様でした。今回はアストラと兄弟での登場ですね。


真夏
 いいじゃない! アストラも人気あるからね。バックに二人での必殺技の写真があるのがいいじゃない。


ーー
 当時アストラが出てきたときは?


真夏
 45年も前なので、結構忘れていることが多いんだけど。アストラに関しては、『レオ』と言う作品全体においても欠かせないキャラだよね。あんまり前面に出てくることはなかったけど、レオとの兄弟愛を描く上では重要なキャラクターだったと思いますね。


ーー
 レオとアストラは双子の兄弟という設定はご存知でしたか?


真夏
 兄弟だっていうのはもちろん知ってましたよ。後から聞いたんだけど、アストラの頭もレオと同じような形の角だったんだけど、敵にやられて今のようなレオよりも短い感じの姿になったんだってね。元々は同じ顔してたんだよね。双子だから。


ーー
 当時観ていましたが、ウルトラ兄弟とは違い、本当の兄弟による必殺技など、興奮した思い出があります。


真夏
 アストラも人間態が出てくるのを、みんな楽しみにしていたみたいだよね。結局出てこなかったけど、当時、出てきてほしいなぁと思った記憶があるよ。


ーー
 森次さんは覚えていますか?


森次
 知ってたよ。でもあんまり活躍してなかったような気がする。


ーー
 レオのピンチに現れたり。6話分くらいに登場してました。レオと同じくらい強かったと思います。


森次
 結構出てるんだね。。レオはそんなに強くなかったから(笑)。


ーー
 レオは主役としてどんどん強くなっていきましたから。


森次
 だからずいぶん厳しく指導したんだよね(笑)。


真夏
 パワハラ(笑)!


森次
 やっぱり有名だけど、ジープで追いかけたシーンは一番すごかったよね(笑)。未だにファンの方にも言われれるよ、「非情な隊長だ!」って。台本に書いてある通りにやっただけなんだけど(笑)。


真夏
 死ぬ思いでした(笑)。


森次
 今となったら、二人にとってもいい思い出だね。「滝を切れ!」とか言ってたこともあったなぁ。滝なんか切れるわけないんだよね(笑)。


真夏
 切れないですよ。


森次
 でも寒い大島で、真夏竜が頑張ってやってたよね。偉いと思ったよ。


ーー
 当時森次さんは間近で見られていましたから。


森次
 そうよ、根性のある新人だと思いましたよ。




ダンは叱っていた





ーー 『レオ』の1話では、曇天の曇り空の中、水辺でのシーン、なんとなく怖かったのを覚えています。


森次
 12話を撮った真船(禎)監督は、絵作りを大切に凝ってやる方だったよね。


ーー
 その中でセブンは足を折られてしまう。


森次
 ヒーローは2人いらなかったんだよね。だからセブンは鍛える方に回って育てる。時に愛の鞭を持って。そこは毎回よく描かれていたよね。子ども達が観たら、いじめているようにしか見えなかったかもしれないね。大人にならないと、心の中までは理解できないしね。


真夏
 その辺が『レオ』の人気につながっているんじゃないですか。隊長の存在がなかったら、今のような人気はなかった気がする。子どもの時に衝撃だったから、大人になっても印象に残っているんじゃないですかね。


ーー
 私は、年代的に『セブン』を観る前に『レオ』を観たので、モロボシ・ダンという人は、ひどい人、怖い人だと思ってました。


真夏
 そこに愛情というエッセンスがすごく強く含まれていたから、大人になるとわかるんだよね。これが愛情なんだって。


森次
 子どもには難しかったかな。


真夏
 子どもの頃に観た印象が、成長する段階のどこかで気付くんですよ。そういう含みが『レオ』にはあったと思うんだよね。“怒る”と“叱る”の違い。隊長は叱っているんだよね。


森次
 そう叱っているの。結局自分が変身できなくなったジレンマも背景にはあるのよ。ゲンをもっと強くしないといけないという思い、色々なものが混ざって、あのモロボシ・ダン像ができていったんだと思う。


真夏
 隊長も命がけで鍛えないと、ゲンがやられるのよ。「お前を死なせないために、俺は今叱っているんだ」ってさ。


ーー
 ゲンのことを思っての厳しさなんですね。


真夏
 ゲンのことも、地球のことも、人類のことも思いやっての行動なのよ。


森次
 厳しいばかりではなくて、たまに暖かい目線もあったでしょ。


真夏
 子どもの頃にはわからなくても、大人になって本当のダンに気付いた時に、自分にもこうして叱ってくれる人がいたらなぁ、って思うでしょ。その憧れが、『レオ』には含まれているんじゃない。


森次
 今でもたまに俺のところに来て、「叱ってください」「殴ってください」っていう人いるよ(笑)。そんなこと言われても叱れないじゃん(笑)。アントニオ猪木じゃないんだから(笑)。


真夏
 だいぶ後になってからだけど、サイン会をやった時に、ものすごい大きな立派な体格の人が来て、握手したらボロボロ泣くんだよ。小学校の時に、すごいいじめにあっていて、死ということも考えたことがあるほどだったんだって。そんな時に『レオ』を観て、そうだ、ゲンのように強くなろうと思って、空手を始めた。それが今や2万人の道場主だって。当時は人助けをしようと思ってゲンを演じていたわけではないけど、ファンの方達にゲンが力を与えていっているなんて、責任のある作品に出ちゃったんだなあと気付かされたよ。


森次
 そういうことあるんだよね。観た人が、どんな心の状態の時に観たかで変わってくるんだよ。


ーー
 “叱る”って“怒る”よりもはるかに難しいと思います。昨今よく聞く、親が子どもを、って言う事件とか、やるせないです。

森次 “叱る”ことの根底には愛があるんだよ。


真夏
 目とか言い回しとか、セリフにはない演技の部分で伝えるのも難しいんだよね。叱りながら目に愛を込めるって難しいんですよ。作っちゃうと白々しくなるし。


森次
 30分番組だとシチュエーションも少ないので、どこで出すかも難しい。


ーー
 でも子どもには伝わっていたんじゃないでしょうか。はっきりとは理解できていなかったかもしれないですけど、漠然とは受け取っていたので、毎回ゲンを応援して、自分も強くなろうと思って観ていた気がします。


真夏
 観ていた子どもたちは、ゲンに感情移入してるんだよね。ゲンになっちゃってる。そのうちに俺にもダンが欲しいってなっちゃうんじゃない(笑)。まあでも、ゲンに感情移入していた子が大人になると、社会の厳しさって大変じゃない、宇宙人どころじゃないじゃん、怪獣どころじゃないじゃん社会って。そういう時にゲンのように頑張ろうって思うんじゃない。



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