• 「水木しげる 魂の漫画展」ミュージアムレポート!横浜・そごう美術館で開催!!
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2019.06.13

「水木しげる 魂の漫画展」ミュージアムレポート!横浜・そごう美術館で開催!!

(C)水木プロダクション

天才少年時代から旅立ちまで
約300点の原画などで生涯を振り返る

鳥取、岡山、京都と巡回してきた「水木しげる 魂の漫画展」が現在そごう横浜店のそごう美術館で7月7日(日)まで開催されている。
2015年に93歳で旅立ってしまった水木しげるの、少年時代の絵の数々に始まり、人気作や代表作の生原稿、そして最晩年の名言付きイラストまでが生涯を追う形で展示されており、それだけでも見どころ充分なのだが、さらに創作の秘密に迫る資料やプロット、未使用原稿、愛用の道具、関係者による証言や水木本人のインタビュー映像、妖怪のブロンズ像などなど、水木ワールドに関わる様々な物が集められ、まさに〝水木の魂〟に近づける濃厚な展覧会になっている。
早熟にも作品のモチーフによって筆致を使い分けられた少年時代の絵は、当時新聞で「少年天才画家あらわる!」と書かれたのも納得の素晴らしさで、特にすでに独特の色使いをしている絵などにはファンならずとも目を奪われるだろう。
アシスタントをしていた池上遼一、40年間水木プロのチーフ・アシスタントを務めた村澤昌夫のインタビュー映像と展示された多くの写真や愛用品は、水木しげるのマンガ制作の息遣いをリアルに感じさせてくれる。
人気作「ゲゲゲの鬼太郎」「悪魔くん」「河童の三平」の原画コーナーはまさに観てみたかったシーンの生原稿が選ばれて展示され、戦争を描いた不朽の名作「総員玉砕せよ!」のコーナーでは迫力満点の生原稿のパワーに圧倒される事間違いなしだ。個人的には、「テレビくん」「ねこ忍」「丸い輪の世界」「コケカキイキイ」「サラリーマン死神」「おばけのムーラちゃん」「ばく」といった名作短編展示の作品セレクトがもうバッチリ過ぎてしばらくコーナーから動く事が出来なかった。
悲惨な戦争体験を描こうが、妖怪同士の戦争を描こうが、人間の卑小さや醜さを描こうが、水木しげるの描いた作品にはどこか明るさとユーモアがあって、それこそが水木しげるという人間の強さと優しさだったのではないだろうか。だから我々は水木サンの魂に触れると心が穏やかになるんじゃないか、そんな風に思わせられる展覧会だ。東京近郊での展示はこれが最後かもしれないということなので、ぜひ足を運んで欲しい。


水木しげると鬼太郎たちがお出迎え! ここは撮影可のフォトスポット!


ずっと使い続けてきたヨーグルト瓶を使った絵の具入れも展示。


貴重な原稿が見られるだけでなく、会場全体の展示が、襖や障子などをモチーフに、絵を大きく見せてくれていて圧倒される。


本人の戦争体験を描いた『総員玉砕せよ!』の原稿も。


水木の故郷、鳥取県境港市にある「水木しげるロード」に並ぶ妖怪ブロンズ像を、自分の手元に置きたいということで、同じ型から成形された姉妹像も展示! ちなみに「水木しげるロード」と異なり台座が木製になっている。


弊社から2009年3月に刊行した「水木しげる米寿記念描き下ろし書画カレンダー」用に描き下ろされた筆で描かれた書画も展示。


会場の外にあるグッズ売り場では、「水木しげる 魂の漫画展」の図録をはじめ、オリジナルグッズや関連書籍を多数販売! 写真は実際に購入した一部なので、お財布の中身には余裕を持って行くことをオススメする!



■横浜展 開催概要

【会場】そごう美術館/神奈川県横浜市西区高島2丁目18-1
【会期】前期:2019年6月8日(土)〜2019年6月24日(月)/後期:2019年6月25日(火)〜2019年7月7日(日)
【時間】10:00〜20:00(入館は閉館の30分前まで)※そごう横浜店の営業時間に準じる
【休館日】会期中無休
【入館料(税込)】大人1200(1000)円/大学・高校生800(600)円/中学生以下無料 ※カッコ内は20名以上の団体料金。※障がい者手帳各種お持ちの方、及び同伴者1名まで無料。
【問い合わせ】そごう美術館 TEL045-465-5515

★6月16日(日)には水木しげるの長女で水木プロダクション代表の原口尚子氏によるスペシャルギャラリートーク「父の日に語る〜父 水木しげる〜」を開催(※事前申し込み不要/参加費無料※ただし別途展覧会入館料は必要/そごう美術館 展示室内にて)!



そごう美術館「水木しげる 魂の漫画展」特設サイト

「水木しげる 魂の漫画展」NHKプロモーション公式サイト


(C)水木プロダクション