• 『ケムリクサ』りな役・鷲見友美ジェナ インタビュー【前編】仮面ライダーGIRLS、そして声優へ
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2019.06.26

『ケムリクサ』りな役・鷲見友美ジェナ インタビュー【前編】仮面ライダーGIRLS、そして声優へ

鷲見友美ジェナさん


声優に憧れたきっかけはジャッキー・チェン!?

——当初から声優に憧れていたというお話がありましたけど、そもそも声優になりたいと思ったきっかけって何ですか?

鷲見 父がすごく映画が大好きでよく休みの日に一緒に観たりしていたんですが、父は特にジャッキー・チェンさんが大好きで。その流れで私もジャッキー・チェンさんの映画をよく観ていて。ちょうど世代的に『ラッシュアワー』がすごく流行った時期で(1998年、『2』が2001年、『3』が2007年とシリーズ化)、それを観て「ジャッキーすごい、面白くてかっこいいな」って思っていたんですが、次に『香港国際警察/NEW POLICE STORY』(2004年)を観たら「あれ、いつものコミカルなジャッキーじゃない」って思って。すごいシリアスなんですよね。まだ小学生の頃だったんですけど、観た後の切なさとか感動とかいろんな感情が巡り巡って「私はジャッキー・チェンが大好きだ!」ってなって。

——(笑)それはちょっと意外な感じですね。

鷲見 『ラッシュアワー』では「あ、この人好き」だったのが、『NEW POLICE STORY』で「この人が“大好き”」に変わったというか、心を打たれて。そこからずっとジャッキー・チェンさんが好きで追いかけているんですけど、ジャッキー・チェンさんの声といえば石丸(博也)さんじゃないですか。ずっとジャッキーの声イコール石丸さんの声だと思っていたんですけど、DVDの特典映像なんかでインタビューとかを観ると普通に日本語じゃない言葉をしゃべってるなって。

——そこからですか!(笑)

鷲見 それを観た時に「待っていつもの声じゃない」ってなって声優さんという存在を知ったんですね。声をアテている人がいるんだって気付いて。本物のジャッキーの声はもちろんあるんですけど、私は石丸さんの声で育っているから、そんな唯一無二の存在になれるのってすごいなと思って、それから声優に憧れるようになりました。

……まだもうひとつあるんですけど長いですよね!?

——全然大丈夫ですよ!

鷲見 母親がフィリピン人で、小学校の頃はよくフィリピンと日本を休みの期間に行き来していたんですけど、フィリピンにいる時は過保護というか全然外に出られなかったのでずっと家にいて、唯一の娯楽がディズニー・チャンネルを観ることだったんですね。1日中ずっと観ていたのでディズニー・チャンネルがすごく好きになって、私の中で特別な存在になっていって。『ハイスクール・ミュージカル』(2006年)とかが好きで。あと『キム・ポッシブル』(2002年〜2007年)とか『ハンナ・モンタナ』(2006年〜2011年)とか、オリジナルのドラマをたくさんやっているんですね。

そして日本に戻って中学生になった時にディズニー・チャンネルを観てみたら、やっぱりすごい好きだって思ったんですけど「これ日本語じゃん」って気付いて。フィリピンでは英語放送だったんですよ。普通は言葉が違うから違和感というかイメージが違うなって感じるじゃないですか。それが全くなくって、世界観も変えずに「ディズニー・チャンネルが好きだ」っていう気持ちを甦らせてくれる声優さんの力ってすごいなと思って。

ディズニー・チャンネルの実写のヒロイン、たとえばヴァネッサ・ハジェンズやマイリー・サイラスの声をやっているのはこの人っていう感じで、その俳優さんに対してはこの声だよねっていう存在になれたらかっこいいな、って声優さんに憧れるようになりました。アニメも元々好きだったんですけど「このキャラは誰が演じているんだろう」とか、ただ観るだけではなくて出ている声優さんもチェックするようになりました。

文/小田 サトシ

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