• 世界初のトークン型アニメ映画『微睡みのヴェヴァラ』が発表された
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2019.07.07

世界初のトークン型アニメ映画『微睡みのヴェヴァラ』が発表された

(C)2019 syo5

アーチとブロックパンクは、北米最大の日本アニメイベント『Anime Expo 2019』でプレミア上映された短編アニメーション『微睡みのヴェヴァラ』を、世界初のトークン型アニメ映画として「BlockPunk .net」で配信することを発表した。

オリジナル短編アニメーション『微睡みのヴェヴァラ』は、syo5が監督および映像制作の全てを手がけ、大学の卒業制作として自主制作された作品。

ブロックパンクは、「BlockPunk .net」上で動画の視聴権が紐づいたブロックチェーントークンの販売を世界で初めて開始する。500トークン限定販売で、価格は1トークン15USD($)(約1600円)、もしくは同価格のイーサでも購入することができる。

ビデオトークンの所有者は動画をストリーミング視聴できるだけでなく、監督によるオーディオコメンタリーや中間制作物であるアートワーク、デザイン素材といったスペシャルコンテンツが特典として付いてくる。また、トークン所有者の限定1名に、抽選で監督描き下ろしの独占イラストがプレゼントされる。

トークンが売り切れた後に、ブロックパンク上でトークンの再販が可能になり、販売額の一部はクリエイターへ還元される。動画はハリウッド標準のDRMで保護されており、ブロックチェーンに記録することでクリエイターの権利も守られる仕組みだ。

これにより、クリエイターは数量が限定されたデジタルコンテンツを簡単に販売することができ、ファンはデジタル作品の所有権が証明され、ファン同士の売買が可能になる。

■『微睡みのヴェヴァラ』syo5監督コメント
syo5
Anime Expo で作品を発表し、世界中のファンの方と会えるのをとても楽しみにしていました。映像を楽しんで頂き、それと合わせて提供される特典物を通してその映像がどのように作られたかも感じてもらえればと願っています。

■Julian Lai Hung(ブロックパンクCEO)コメント
アニメファンはお気に入りのクリエイターを支援するために Blu-ray BOXを購入することもありますが、実際にクリエイターに還元されるのはそのごく一部です。この仕組みを使えば、ファンはお気に入りのクリエイターから直接動画を購入し、その大部分が制作元に還元されるのを確認できます。さらに限定特典を利用できたり、ブロックチェーンに記録されたデジタルコンテンツという形で再販することもできます。
我々の目標は、日本のアニメ業界でクリエイターを発掘し世界に発信していくことです。この素晴らしいデビュー作品を配信しsyo5とアーチをサポートできることにとてもワクワクしています。

■平澤直(アーチ代表取締役)コメント
syo5さんとブロックパンクと一緒にこの面白いコラボレーションに取り組めることを光栄に思います。今後、ブロックチェーンがどのように世界中のクリエイターとファンを繋ぐ新しい架け橋を作っていくのか、とても興味があります。

【作品情報】
オリジナル短編アニメーション『微睡みのヴェヴァラ』
微睡みのヴェヴァラ
<イントロダクション>
サナは、ある日夢の中で、手に持った杖で地面に絵を描くヴェヴァラに出会う。
眠るたびにヴェヴァラと出会い、夢の世界をめぐる不思議な時間。ちょっと変だけど、本当に楽しくて。
だけど、夢と現の世界を行き交うある日、サナを悪夢が襲う。サナの胸に去来する悲しい記憶。その時ヴェヴァラは……。

<スタッフ>
監督・制作:syo5
音楽:Whoo
音響:増田義基
録音:松下春香

<キャスト>
サナ:沼倉愛美、ヴェヴァラ:榎木淳弥

<syo5 プロフィール>
東京藝術大学出身。在学中にイラストレーターとしての活動を始める。
主に書籍の装画やアニメのイメージボードを中心に手がけながら、現在は同大学院アニメーション専攻に在籍し個人作品を並行して作り続けている。

(C)2019 syo5



ブロックパンク
ブロックパンクは、ブロックチェーンを使ってクリエイターがデジタル作品の権利をコントロールしやすくする仕組みを作るエンタメ系スタートアップ。改ざんが事実上不可能なブロックチェーンを使用することで、作品の希少性、真贋性を保証し、二次販売を可能にした。どんなクリエイターでもブロックチェーンを使って数量が限定されたデジタルコンテンツを簡単に販売でき、ファンはデジタル作品の所有権の証明とファン同士での売買を行える。

アーチ
2017年に創業した、アニメーションの企画・プロデュース会社。直近では、オリジナル劇場アニメーション『プロメア』や、ショートアニメ ーションシリーズ『みるタイツ』等のプロデュース・宣伝に参画。また、アニメ制作関連のデジタルツールの開発も手掛ける。

櫻井靖之

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