• 「本当にヤバイ映画です」と語る、前野朋哉による『劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer』撮影秘話!
  • 「本当にヤバイ映画です」と語る、前野朋哉による『劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer』撮影秘話!
2019.08.06

「本当にヤバイ映画です」と語る、前野朋哉による『劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer』撮影秘話!

絶賛公開中の『劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer』で織田信長役を演じられた前野朋哉さん。南光太郎の衣装で登場!



◆この仕事をやっていてよかったと思いました

ーー実際にレギュラーメンバーに会ってみてどうでしたか、撮影は大変でしたか。

前野 全然、僕は大変じゃなかったし、撮影が楽しくてしょうがなかったです。レギュラーキャストはみんな本当に仲いいんですよね。空き時間でもキャッキャとみんなで盛り上がっていて、僕はファンとして、しれっと(ほかのファンの方に申し訳ないんですが)疑問点とか「先週のすごくよかった」とか話させてもらいました。すみません。現場はとっても温かい空気でした。

一回待ち時間のとき、現場にあった縁側に4人(ソウゴ役の奥野壮、ゲイツ役の押田岳、ツクヨミ役の大幡しえり、ウォズ役の渡邊圭祐)が一列になってちょこんと座ってて、本当に仲がいいんだなぁと思って、見ていてうれしかったです。

あと、どうやって特撮を撮ってるんだろうという興味で見てたんですが、やっぱり皆さんずっと特撮をされている方々なので、セッティングから何から早いですし、職人技というか。人をどう配置したら少ないカットでいけるか、またそれが効果的だったりして、そういうところにいちいち感動してました。しかもお芝居をやる上での(感情や役の設定の)整理を、現場の都合でやったりするのではなく、それを汲んだ的確な演出で作り上げていく、そういう配置の仕方を監督の田崎(竜太)さんが巧みにやられていたので、すごいなと思いました。

変身シーンとかも合成だから、撮影時には「これだけなんだ」みたいな感じなんですけど、本編を見たらめちゃくちゃすごいことになってる。いろいろ初めてだったので楽しかったです。

本当にファンが仮面ライダージオウツアーに当たって、近いところで見ていいですよ、見学していっていいですよって言われてる感覚でした(笑)。もっとちゃんとしなきゃいけないんですけれど。『仮面ライダージオウ』をリアルタイムで見ているのでテンション上がっちゃって。こんなこと普通ないですよね、しかも『仮面ライダージオウ』完結の映画じゃないですか。1年間見てきて、最後の最後に自分にオファーがくるなんて思ってもみなかった。本当に終始楽しかったし、ずっと感激してました。この仕事をやっていてよかったと思いました。

ーー昭和から平成の『仮面ライダーBLACK』『仮面ライダーBLACK RX』に助監督として入られていた田崎監督が平成から令和の『仮面ライダージオウ』を撮っているという。

前野 それもお聞きしました。今回のカメラマンの方(上赤寿一[WING-T])も当時『仮面ライダーBLACK』に参加されていた方だそうで。その時からずっと撮られているんだということにも感激しましたし、伝統芸というか、日本の特撮ってすごいんだなと。

それに衝撃だったのが台本ですね。アクションとかが入ってくるので、普段のドラマの台本と全然違う。なんだったら薄いくらいです。「あれ、こんなに薄いんだ」っていう印象。アクションのところって2行くらいしか書かれていなくて。これであんなに戦ってるの? マジで!? っていう衝撃がありました。

あと『仮面ライダージオウ』って時空も変わりますし、結構CGの世界がたくさんあるじゃないですか。台本を読んでいても「どういうこと?」っていう。これを映像化するってすごいなと思いました。それだけ監督のイメージを伝えなきゃいけないわけじゃないですか。でもスタッフさんもそこを汲むスピードが速いし、さらにアクションの中にも物語がある。すごいなぁって。本当に何から何まで近くで見させていただいて、ラッキーだったなって思います。

ーー今回は織田信長という役ですが。

前野 そうでしたっけ(笑)。そうです、織田信長です。

ーー変身はないですが、「変身」って言ってみたいとか。

前野 全然変身したくないです。全然いいです、家で散々やってますし。家で散々アナザーライダーやっていますから、大丈夫です! 僕が変身している姿を僕が見たくないので(笑)。そのためにおもちゃがあるんじゃないですか。誰でも変身できるために。だから僕は全然いいです。

ーーアクションはあったりしましたか。

前野 ないですね。基本的には陽気な素直な役で、歴史のイメージとは真逆の信長だったので、わりと自分に近いというか。またそんなにガチガチに決めてやるという現場ではなく、監督もその場でアイデアを出してくれたので、すごく楽しかったです。

ーー大学生の頃『仮面ライダー響鬼』からまた観ていたんですか。

前野 『仮面ライダー響鬼』だけは仮面ライダーっぽくなかったので、どんな感じなんだろうっていう興味があったのと友達が観てたのもあって観始めたんですよ。そうしたら面白くて。リアルタイムで全部観ました。

1年通して観たっていうのはそこから空いて『仮面ライダージオウ』になります。でも『仮面ライダージオウ』は平成の仮面ライダーを遡るので、観ていてどうしてもこの仮面ライダーは? となる。子どもも『仮面ライダー龍騎』が格好いいとか、いろいろ昔の仮面ライダーのことを知っている。じゃあ遡って観てみようということで、『仮面ライダーカブト』や『仮面ライダーゴースト』や『仮面ライダードライブ』と今一気に観ている途中です。

だから「あれってそういうことだったのね」みたいな感じで色々と繋がっていってます。同じく子どもも推しの仮面ライダーがいたりするので、そのシリーズを観始めたりして。そうすると過去にいろいろな役者さんが出られていたりするので、「この人、仮面ライダー出身だったんだ!」とか。いろいろ観ていて本当に面白くて。家に帰れば何かしら仮面ライダーを観ています。

文/村北恵子

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