• 『コップクラフト』は“吹き替え時空”!? 原作・シリーズ構成の賀東招二が語る!
  • 『コップクラフト』は“吹き替え時空”!? 原作・シリーズ構成の賀東招二が語る!
2019.09.11

『コップクラフト』は“吹き替え時空”!? 原作・シリーズ構成の賀東招二が語る!

(C)賀東招二・小学館/STPD

2019年7月より放送を開始したTVアニメ『コップクラフト』。
突如出現した未知の超空間ゲート「ミラージュ・ゲート」によって、異世界「レト・セマーニ」から太平洋上に現れたカリアエナ島。その最大の都市であり、地球人とセマーニ人が入り交じって生活するサンテレサ市では、活気と混沌に満ちたその裏で、異なる民族の対立と文化の衝突により数々の特殊な犯罪が頻発していた。そうした事態に対処するサンテレサ市警の刑事としてコンビを組むことになったのは、地球人のケイ・マトバとセマーニ人のティラナ・エクセディリカ。この一風変わった“バディ”の活躍を描くシリーズだ。

第9話までの放送が終了し、特別編を挟みシリーズも残り3話。いよいよサンテレサに暗躍するセマーニ人の術師(ミルディータ)、ゼラーダとの対決へと物語は向かっていく。そんな折、原作者であり、アニメ版でもシリーズ構成を務める賀東招二氏に独占インタビュー! 原作『コップクラフト DRAGNET MIRAGE RELOADED』(小学館「ガガガ文庫」刊)からアニメシリーズまで、幅広くお話を伺った。


ーー『コップクラフト』がアニメ化に至った経緯は?

賀東 ずいぶん前からそういう話があったんですけど、のんきに気長にやってればいいんじゃないかって思っていたんですよね。アニメ化を期待して書いていたわけではなかったので。「決まりましたよ」って言われても、「そうか」っていう感じで。

ーー決定とお聞きになったのはいつくらいですか?

賀東 2年以上前ですね。原作の6巻が出たあとくらいかな。それで顔合わせはして。ただ(監督の)板垣さんも忙しかったので実際に動き始めたのはそれから半年くらいあとだったと思います。

ーー最初からシリーズ構成も担当されるというお話だったんですか?

賀東 他の人にお任せしても多分無理だろうと思ったので。もちろんできる人もいますけれど、そういう人は忙しい人なので。だから自分でやりましょうかという話になりましたね。

ーー原作のイラストと同じくキャラクター原案は村田蓮爾さんですが、村田さんの絵ってアニメとして動かすのが大変そうだという印象があります。

賀東 そうですね、それは最初から心配していたところではあります。ただ、板垣さんがキャラデザを出してきて、総作監の木村(博美)さんのキャラ表を見て、これは大丈夫だと思いました。すごくお上手で、あれで二十歳とかびっくりしますね。木村さんのキャラデザを見せてもらってちょっと安心したところがあります。
▲#1 COP SHOW, WITCH CRAFT

ーー原作のイラストとアニメのキャラクターデザインとで、少しケイ・マトバのイメージが変わったかなと思ったりもしたのですが。ちょっと細身っていうか。

賀東 最初に板垣さんが「今回は影を少なめにしたい」って言っていたので、その影響もあるのかなと思います。ビジュアル的にもそういう色合いでやりたいっていうのもあったんでしょうけれど、ポップな感じにまとめようとしたのかなと。
▲#3 MIDNIGHT TRAIN

ーーサンテレサの街のイメージもそんな感じなんでしょうか。

賀東 アメリカの街に取材に行きましょうよって言ったんですけど、そんな予算がどこにあるんだっていう話で(笑)。ロサンゼルスに行ってきた方に「写真撮ってきてください」ってお願いしたりして。

ーーどこか実在の都市をモデルにしているんですか? 個人的には、それこそロサンゼルスとか、マイアミとかを思い浮かべるんですが。

賀東 どうなんでしょうね。実は15年も歴史がない街なので、本当はそういう風にはならないはずなんですよ。一番なりそうなのはドバイとかですよね。10年くらいで無理やり建てちゃったような町並みっていうと、ドバイかラスベガスか。そんなイメージが一番近いんじゃないかなって思いました。でもそこはあえて嘘をついて、どう見ても50年以上経っているような古いレンガ造りの倉庫があってもいいんじゃないのって。

文/小田サトシ