• クラリス役の島本須美さん登壇!『ルパン三世 カリオストロの城』4D公開記念舞台挨拶レポート
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2019.11.12

クラリス役の島本須美さん登壇!『ルパン三世 カリオストロの城』4D公開記念舞台挨拶レポート

『ルパン三世 カリオストロの城』4D公開記念舞台挨拶にクラリス役の島本須美さん登場!

モンキー・パンチ原作のアニメ『ルパン三世』シリーズより、劇場映画2作目、そして宮崎駿監督の初映画監督作品『ルパン三世 カリオストロの城』(1979年12月15日公開)が、公開から40周年を迎える今年、4D版で帰って来た! 11月8日(金)〜11月21日(木)の期間限定で全国の4Dアトラクションシアターにて公開中だ。そこで公開を記念して、11月9日(土)ユナイテッドシネマ豊洲にて、クラリス役を演じられた島本須美さんが登壇し舞台挨拶が行われた。

【予告編】


『ルパン三世 カリオストロの城』の4D版(新登場)は、公開劇場がユナイテッド・シネマアクアシティお台場ほか全58スクリーンで、MX4D版(再上映)はTOHOシネマズ新宿ほか全8スクリーンで公開されている。詳細は公式サイトまで。

『ルパン三世 カリオストロの城』4D上映後、島本須美さんが登壇し「面白かったですか?」と尋ねると会場から拍手が起きた。「椅子動いたりしてビックリしなかった? 楽しかった?」と訊くと、前のほうに座っていた女の子が「楽しかったー!」と言うと、島本さんも嬉しそうに「良かった〜!」と応えた。

宮崎監督の初映画監督作品『ルパン三世 カリオストロの城』で、ヒロインのクラリスを演じられることになったきっかけを尋ねらると、「ご存じの方も沢山いらっしゃると思いますが」と前置きをしつつも、アニメ『赤毛のアン』のテレビシリーズで、アン役のオーディションを受けた際、結果はダメだったけれど高畑勲監督と一緒に仕事をしていた宮崎駿監督がそのオーディションの事を覚えていて、『カリオストロの城』のクラリス役でオーディションに呼んでもらったこと、そして自分に決まりすごくうれしかったことを話してくれた。

クラリスの台詞で一番好きな台詞を聞かれた島本さん、まるでファンの期待に応えるかのように「やってみましょうか」と即答し、でも「ちょっとやりにくい(照笑)、皆さんいま聞いたばっかりだもんね、40年前のをね」と言うと会場から「やって!」の気持ちと共に大拍手!
そして、「おじさま、お願い、わたしも連れてって! 泥棒はまだできないけれど、きっと覚えます。わたし、わたし、お願い、一緒に行きたい!」をその場で披露してくれた。

当時クラリスを演じる上で苦労された点を聞かれると、今年声優デビュー40周年となる島本さん、当時は声優デビューしたばかりで「右も左もわからない状態の中、『ルパン三世』という既にTVシリーズもやっている中に、ぽーんと投げ込まれた感じなので、ホントに何もわかんなくって」と振り返った。

中でも一番のミスとして、当時ロール録りで1ロールに自身の番がないと思ってお昼ご飯に行ってしまい、戻って来たら実は自身の収録があったことが判明。「『もしもし』とかあの辺り、出てたんですよねぇ。最初っから出トチリの新人って凄くないですか?」と疲労し場内大爆笑! とにかく当時はいっぱいいっぱいだったと語った。

『カリオストロの城』での宮崎監督との思い出を訊かれると、「私たちが録るときは、監督から直接演出されるんじゃなくて、録音監督さん方から演出受けるんです。当時、加藤敏さんだったと思うので加藤さんから直接演出されるものですから、宮崎さんとお話しする機会があんまりなかったんですよ」と。

その後『風の谷のナウシカ』のナウシカ役、『となりのトトロ』のサツキのお母さん役、『もののけ姫』のトキ役と宮崎作品の常連だった島本さん。
『風の谷のナウシカ』の舞台挨拶で宮崎監督たちと地方を回ったときの事を思い出し、その頃ちょうど『おしん』が流行っていて、宮崎監督に「ナウシカは、泣く人いますね」と言ったら「泣きたい人は『おしん』に行けば良いんですよ」と言われ、「そうか、(『ナウシカ』は)泣かせるためのアニメでは無いんだ」と意識し、それが何となく印象に残ったそうだ。

また『カリオストロの城』に登場するカップラーメンのシーンで、当時ちょうどカップラーメンがメジャーになり始めた頃だったと話す島本さん。同時に、「ロリコンという言葉もあんまりメジャーじゃなかったのがこの作品から一般的に使われるようになって…山田(康雄)さん、そのことご存じなかったみたいで『ロリコンってんだ?』て、スタジオの中で仰ってたのが印象的でした」と山田さんとの思い出も語ってくれた。

そのほか、『めぞん一刻』の音無響子さんや、『アンパンマン』のしょくぱんまんまで披露し、大いにファンを沸かせた。

さらに声優だけでなく歌手としても活躍している島本さんは、10月23日に40周年記念アルバム『島本須美 singsジブリ リニューアルピアノバージョン』を発売。そこでこの日、ピアノアレンジバージョンの「炎のたからもの」映像も上映された。
10年前にリリースした『島本須美 singsジブリ』のアレンジを全部変えたピアノバージョンだそうで、島本さんいわく「(編曲・ピアノの)角野隼人くんが作ってくれたんですけど、なかなか面白い仕上がりになってるはずです」とのこと。

ジャケットも、「宮崎駿監督と35年ぐらい前かな、ちょっと私の相談相手になってもらったご本があるんですけれども(弊社刊アニメージュ文庫『島本須美 これからの私 相談相手/宮崎駿』)。その本の中に私のイメージで描いて下さったものを使わせていただきました。『あれは、私です!』っていうジャケットなんですよ」と嬉しそうに話す島本さん。さらにその本のときに宮崎さんが描いたクラリスとナウシカもジャケット裏面に収録されている。

最後に島本さんから、「今日は本当にお集まりいただきましてありがとうございました。これから先もまた何か楽しい企画が出来るように、皆さんからも応援していただければと思います。そしてCDも拡散させてね。お耳汚しになったら本当に申し訳ないんですけど、日々進化し続けている島本須美、これからも応援していただければと思います。どうもありがとうございました!」

ぜひこの機会に、『ルパン三世 カリオストロの城』4D版を体感しに劇場へ足を運び、その後、部屋で『島本須美 singsジブリ リニューアルピアノバージョン』を堪能してみてほしい。

(C)Studio Ghibli (C)モンキー・パンチ/TMS・NTV

文/村北恵子

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