• 「イメージした色は白か緑」劇場アニメ『コルボッコロ』主題歌を歌う、天月-あまつき-さんインタビュー
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2019.11.28

「イメージした色は白か緑」劇場アニメ『コルボッコロ』主題歌を歌う、天月-あまつき-さんインタビュー

劇場アニメ『コルボッコロ』主題歌「アイビー」を歌う天月-あまつき-さん

カンヌ映画祭紹介上映、東京アニメアワード受賞をはじめ国内外で評価された作品をリニューアルし、2019年11月29日(金)に公開される糸曽賢志監督の劇場アニメ作品『コルボッコロ』。女優の西野七瀬が声優初主演を務めることでも話題の本作の主題歌「アイビー」を歌うのは、人気ヴォーカリストの 天月-あまつき-(以下、天月)さん。同じく糸曽賢志監督作品で同時上映の『サンタ・カンパニー 〜クリスマスの秘密〜』では声優も務める天月さんに、両作品の初号試写の直後にインタビューし、歌に込めた思いと両作品の見どころなどについてお話を伺った。


——初号試写をご覧になっての感想はいかがですか?

天月 同時上映っていうこと自体が今はあまりないと思うのですが、両方とも「成長」という共通したテーマがある物語で、そうした作品を通して観るという体験そのものがとても面白かったですね。

——今回『コルボッコロ』の主題歌のオファーで「こういった曲にして欲しい」というオーダーはあったんですか?

天月 作品のキーワード的なものをいろいろ頂いたので、そこに僕が思うところを込めて作らせて頂きました。まず作品の世界観がすごくしっかりしたものがあって、そこにあった広がりのあるものにしたいという思いはありましたね。映画って、あとで振り返るときに、大事なシーンだったりクライマックスだったりを思い返すことが多いと思うんですよ。そのときに、この曲も一緒に思い出してもらえるようにインパクトを残したいと思いました。あとやっぱり、映画の主題歌はエンドロールで流れるものなので、音だけで物語の余韻にひたれるようなサウンド感も重視しました。

——作品の中で聞くとよりスケール感のある曲だと思いました。

天月 作品を後押しできるような曲にしたかったので、劇場で観る方にもそう感じて頂けると嬉しいです。

——曲を作るときに色をイメージする、というお話をされているのを読んだことがあるのですが、今回はどういう色をイメージされましたか?

天月 白とか緑、というイメージですね。「アイビー」という曲名も植物の名前から採っていて、純粋さとか決意みたいなものをテーマにして作っています。

——これまでもアニメ作品の楽曲を手掛けられたことは多いと思うのですが、原作のあるものと今回のようなオリジナル作品とではアプローチの仕方が変わってきたり、ということはあるんですか?

天月 そこは特に違いはない、というか、あまり気にしていないですね。事前に作品についての資料を頂いて準備をしたりということは同じですし。いずれにしても、作品のテーマに寄り添ってその世界を曲の中にも描いていって、映像と曲が合わさったときに、よりその作品のイメージがふくらむようなものになればと思っています。

——今回は作詞・作曲ともに手掛けられているんですよね。いわゆる「詞先」「曲先」ということですが、天月さんは詞と曲のどちらを先に作られるんですか?

天月 僕は基本的に「曲先」ですね。詞先で作ったことはほとんどないです。今回は、Bメロのコーラス感とか、Aメロをあえて静かな感じにしてサビでアップテンポにとか、そういうことは全部先に決めていましたね。

文/小田サトシ

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