合同会見では、「もっこり」の話題が盛り上がってしまいましたが、次の日に行われた監督のインタビューでは、監督のパーソナルな部分もお聞きした。これだけ『シティーハンター』愛に溢れ、北条先生に「この手があったか!」と言わせてしまったラショー監督は、どんな方なのだろうか。ーー『シティーハンター』以外に、に子供の頃に観ていたアニメーションはありますか。
ラショー 『キャプテン翼』『聖闘士星矢』『ドラゴンボール』『北斗の拳』あとは『ハイスクール!奇面組』『らんま1/2』。『クラブ・ドロテ』という番組があって、そこでガンガン日本のアニメを放送していたんです。『セーラームーン』もそうだね。国のテレビ局なんですが、その中でもキー局が流していました。
ーーランジェリーショーの場面で、ジェシカのSNSを見ている人の中に某仙人がいましたよね。
ラショー 目配せいっぱいです。権利の問題で名前は出せませんが、他にも色々います。だからご自由に解釈してください(笑)。
ーー日本のアニメーションを見てきた中で、監督に影響を与えたことはどういうところですか。
ラショー 漫画家になりたいと思わせてくれました。まだ今でも絵はうまいですよ。『北斗の拳』風の漫画でしたね。でも実は映画を作りたいという思いもあって。なぜかというと、フランスではコメディというのが大きなジャンルで占めていて、コメディをいつか作りたいと思っていたんです。でも漫画家にもなりたい、ふたつの夢の間で揺れていました。漫画も実は僕の長編処女作があります。『真夜中のパリでヒャッハー!』では主人公は漫画家なんです。
ーー体を鍛えて8キロつけたということですが、冴羽獠を演じる上で難しかったところはありますか。例えば銃の構え方だったりとか。
ラショー 見かけを似せることももちろん大変で。実は今までの作品は俳優としても自分が監督としてやったにせよ、全部コメディだったんですよね。なので今回はアクションも入っているということで、格闘の練習もしましたし、銃器の使い方も練習しましたし、それは僕にとってはチャレンジでしたね。コメディばっかりでしたから。自分をトム・クルーズだと思いながら楽しみながらやっていました。
ーー銃の扱いが格好よかったです。
ラショー ありがとうございます。
ーー約1時間半の作品の中で、槇村のシーンやガラス越しのシーン、原作『シティーハンター』の最初から最後までの要素を詰め込んだシナリオになっていると思います。世界観を作り上げていく中で、気をつけたところはありますか。
ラショー できるだけ忠実にしたかった。全て漫画と同じカット割りを作って撮影しました。槇村が死ぬシーンのカット割りもそうです。そういうのを取り込むこと自体は難しくなくて、そういうシーンは今回語りたかったストーリーにとても合致していたし、楽しんでやっていましたね。
ーー子供のころ、おもちゃは持っていましたか。
ラショー 『聖闘士星矢』のおもちゃでしたね。全部。両親にお願いしましたね。一緒に遊びました。まだ持ってるよ。
ーーこの作品からもフィギュアとか出るといいですね。
ラショー 頼んでみます。アリガトウゴザイマス。
『シティハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』
11月29日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開
原作:『シティーハンター』北条司
原題:NICKY LARSON et le parfum de Cupidon (冴羽獠とキューピッドの香り) フランス公開:2019 年 2月 8 日
監督:フィリップ・ラショー(『世界の果てまでヒャッハー!!』)
主演:フィリップ・ラショー(リョウ)、エロディ・フォンタン(カオリ)
吹替版(声の出演):山寺宏一 沢城みゆき 玄田哲章 田中秀幸 一龍斎春水 浪川大輔 多田野曜平 土師孝也 恒松あゆみ 三上哲 / 伊倉一恵 / 神谷明
配給:アルバトロス・フィルム
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