• ちゃんと墨入れしてあるんだよ! 「HG 忍者戦隊カクレンジャー」発売記念 小川輝晃&土田大 対談!
  • ちゃんと墨入れしてあるんだよ! 「HG 忍者戦隊カクレンジャー」発売記念 小川輝晃&土田大 対談!
2019.12.10

ちゃんと墨入れしてあるんだよ! 「HG 忍者戦隊カクレンジャー」発売記念 小川輝晃&土田大 対談!

(左)小川輝晃さん、(右)土田大さん


──土田さんは運転シーンも多かったですよね。

土田 あの頃、みんなの送り迎えの運転手もしてましたよ。兄のお下がりの車で。レギュラー4人くらい乗せてました。

小川 すべてあれで移動してたもんね。今思うと、もし事故ってたら本当にやばかった……。

土田 本当に責任重大だったんですよ!

小川 でも、ケインに「ダイちゃん、運転うまいネエ」って言われてたよね(笑)。

土田 「お前、西海岸と違うんだよ! 東京はこのくらいが普通だぜ」って言ってやりました(笑)。車には当時のカクレンジャーフィギュアも大事に飾ってましたよ。でも、車に置きっぱなしだったので、夏の暑さで溶けちゃいました。

小川 そういえば、夏場、忍者装束でナイトシーンの撮影する際、僕、結構日焼けしていて真っ黒だったんですよ。そしたら「小川! 歯しか見えねえぞ!」とか言われて。当時はフィルム撮影なんで、(露出の問題で)普通は夕方くらいにもう撮れなくなるくらいだったんですけどね。

土田 でも、本当に茶色かったよね。まあ、もっぱら屋外にいるから日焼けはしょうがないんですけど。群を抜いて黒かった(笑)。

小川 日焼け止めなんて効果なかったもん。当時、姫は僕より12歳下だったんで、当時で言うと中一くらい? だから「肌を見せすぎるのはマズイだろ」って、僕が肌見せ要員になったわけですよ。

土田 そうなの(笑)? だから、あんな破廉恥極まりない服?

小川 いやだってさ、夏、めちゃくちゃ袖が短いTシャツと、ホットパンツみたいな短パンだよ? ありえないよね?

土田 今日のインタビューも何を着てこうかと思って。ちょっと当時の衣装のイメージを見ようと検索した時にあらためて見たんだけど……。あれ、新しくもなく古くもなく、しかも揃えられない斬新なセンスだよね(笑)。

小川 ちゃんと衣装さんが入ってたんだよね。でも、僕は夏服になったら何故かジーンズの短パンを二枚履きになって。

土田 あっはっはっは(笑)!

小川 しかも「一番上側のボタンを開けて履いてください」って言われてんですけど、どうしてもずり落ちてきて。「これ、どういうものなんですか?」みたいなことをずっと聞いてました。「いや、こういうのが流行る時代がきます」って衣装さんは言ってましたけど(笑)。

土田 いやいやいやいや(笑)。

小川 当時、なぜか靴だけは衣装代もらって、自分たちで買ったよね。

土田 みんなで買い物に行ったよね。

小川 「自分たちの好きなものを買ってください」みたいな。

土田 まあ、当時は随分スタッフの皆さんにお世話になりました。

小川 こうやって立体を前に話していると、当時のことを思い出してきますね。思い出してくるけど、それがはたして正しい記憶かどうかはわからないですけど(笑)。

──お二方にとって『忍者戦隊カクレンジャー』はどのような存在なのでしょうか?

土田 カクレンジャーがあったからこそ今僕らがいるような気はしますね。この作品に出会えてなかったら、今、何やってただろう……想像できないな。

小川 僕はたぶん陶芸とか。本当にありがたいです。

土田 最近、この作品はいろんな方に観ていただいていたんだなぁと、本当に思い知らされますね。とある現場で一緒の後輩が、ある日突然、写真を持ってきたんですよ。ちっちゃい女の子と写ってる僕の若い頃の写真。

小川 おお!

土田 で、「実はこれ私なんです」って言われて。

小川 後楽園かどっか?

土田 大泉のシネファンタジーの写真。「この時、私5歳でした、全然覚えてないですけど」って言われて。その日の仕事、めっちゃ緊張したよ〜。

小川 みんな後から言うよね。

土田 先に言ってもらっても、何か変わるわけじゃないですけど(笑)。心構えがね。

小川 でも、みんなありがたいよね。遠藤憲一さんも最近、カクレンジャーで貴公子ジュニアだった頃の話をしていただいていて。遠藤さん、最初は「髪を染めてくれ」って言われていたみたいですが、他の仕事もあるからと断ったそうです。その代わり毎回、金のスプレーで塗られていましたね。メイク時間も含めて、それが大変だったっておっしゃっていました。

土田 遠藤さん、ずっとギター持ってたよね。

小川 そう、鳴らないギター。

土田 でも、「あれがないと寂しくなってきた」って話をご本人から直接お聞きしたことがあります。「何も持ってないと芝居ができない」って。“貴公子ジュニアの病”におかされてますよね(笑)。あの、(遠藤さんの演じた)貴公子ジュニアのフィギュア出ないんですか?

小川 今、出したら絶対売れますよ!

土田 あと胸の辺りのボタンを押すと変身前と変身後のマスクが切り替わる玩具が当時あったんですよ。悲しかったのは、変身前の僕の顔があまり似てなくて…(笑)。25年も前の商品なので、仕方ないんですけどね……少しショックでした。(笑)

小川 今だったら……ねぇ?

土田 もうすごいリアルになってるから。あれ作ってほしいなぁ。

小川 でも、そしたら今の顔になっちゃうかもよ?

土田 あ、そっか!

小川 今度は僕がショックになる。51歳のニンジャレッド、サスケが出てくるんですよ。し、シワが……みたいな(笑)。

──その際はきっと当時のお顔で再現だと思います(笑)。


文/アニメージュプラス編集部

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