——もともとチャールズ・ブロンソンは好きだったんですか?
ブロンジー そうですね、これを言うとちょっと傲慢に見えるかもしれませんが、私は世界で一番のブロンソンのファンだと自認しています。彼の作品を誰よりも観ていると思ってます。子どもの時からのヒーローですね。なので「似た」演技を目指しているのではなく、「同じ」演技を目指しています。
——ブロンソンの仮面を付けて、さらに作品で演じる役の仮面を付けるというのは結構複雑ではないですか?
ブロンジー 私は複雑だと思ってないですね。もともとスポーツ好きで、柔道やタイ式ボクシング、馬術、それから銃を扱うことにも手慣れてはいるので、身体を動かしながら演技をするというのはあまり大変じゃありません。この映画のレネ・ペレス監督は仕事がしやすく、監督の指示に従うだけでいいので複雑だとかプレッシャーを感じるということはなく演じられています。
——プライベートでチャールズ・ブロンソンが抜けないということはないんですか?
ブロンジー (笑)まったくそれは心配は無いですね。家ではまったく素のままですよ。妻子が居て、孫も居て、もう普通の自分のままでいます。近所の人は私がこういった仕事をやっているのを知らないので、単なる普通のいい市民だと思われてます。ちょっと言いたくなるときもありますけど(笑)。
——『野獣処刑人 ザ・ブロンソン』は娯楽アクションでありながら、メッセージ性も強い映画でした。内容や役作りには関わっているんですか?
ブロンジー 私の役はストレンジャーですよね。まぁ、名も無き男という設定です。根はイイ奴ですが、彼のやっていることは法の下では悪です。けれども自分の信じることを、正義の名の下で行ってるわけです。そこには強いメッセージが込められています。一歩外に出たら危険な事が多い、無法地帯でどう正義を貫くか、それはレネ・ペレス監督自身の信念からくるメッセージだと思います。
実は、私にはKはちょっとミステリアスな感じでもあります。ハッキリ思ってることを言葉にしない男なので。なので、私はそういう彼のミステリアスな部分も狙って演じています。が、特に役作りについて監督と議論はしていません。議論しなくても通じる部分で関わっているということです。
——役者としてのこれから演じてみたい役、やりたい映画はありますか?
ブロンジー アクションと西部劇がとにかく好きです。なのでホラー以外と言っておきましょう(笑)。それから日本の時代劇も好きです。特に、侍をいつか演じたいという夢があります。
すでに同じレネ・ペレス監督による『ONCE UPON A TIME IN DEADWOOD』という時代劇と、ゲイリー・ジョーンズ監督による監獄アクション『ESCAPE FROM DEATH BLOCK 13』を撮り終えてます。現代を舞台にしたアクション映画の企画も数本進行中なので、機会があったらまたぜひ観て下さい。
▼主演ロバート・ブロンジー氏からのコメントも!写真撮影/松山勇樹
▼特報映像
■『野獣処刑人 ザ・ブロンソン』 作品概要2019年12月20日(金)より、新宿武蔵野館にて衝撃のロードショー!
<2018年・アメリカ映画/英語/カラー/ビスタサイズ/ステレオ/88分/日本語版字幕:江戸木純> 原題:DEATH KISS
提供:ポニーキャニオン+エデン 配給:エデン
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