• 女子高生が謎の巨大生命体と戦う『夜光雲のサリッサ』作家からコメント到着
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2020.01.10

女子高生が謎の巨大生命体と戦う『夜光雲のサリッサ』作家からコメント到着

夜光雲のサリッサ

原作・松田未来先生、作画・※Kome先生のコンビが描く『夜光雲のサリッサ』は、他者から存在を認識されない女子高生が彼女を唯一認識できる男性・ダンクと戦闘機に乗り、その能力で謎の巨大生命体と戦うマンガ作品。2020年1月11日(土)に発売となる新刊コミックスを記念して、作家のふたりからからコメントが届いた。

イントロダクション>
成層圏上層より飛来する謎の巨大飛行生命体・天翔体。あまりにも圧倒的な能力に人類は抗う事ができない……。人類の希望は”火球の子”と呼ばれる特殊能力を持った子供達の手に委ねられる。隠忍もその一人だった。極端に「存在感のない」彼女は、その存在を他者から認識できなくなる能力を有していた。彼女さえいればミサイルの発射圏内に近づき、天翔体に対抗できる。そして、そんな彼女を唯一認識できる男性・ダンクにも重大な秘密が……。

<松田未来先生(原作)コメント>
「夜光雲のサリッサ」原作者、松田未来と申します。お見知りおきを。
本来の意味はよく知らないけどみんなが使ってる言葉ってありますよね。「ステルス」もそうだと思うんです。ステルス・マーケティングとか「こっそり広告とばれないようにサクラを使って宣伝する」やり方は某大作の続編で大炎上したりしていますけど、本来は「隠密」する、つまり相手に気づかれにくくするという軍事用語なんです。
この「隠密」を能力にする女子高生がいたら…?という実にオイオイな思いつきが「夜光雲のサリッサ」の原点でした。

コミックリュウでの前作の連載終了後に担当氏と打ち合わせしていた時に「エースコンバット」みたいな戦闘機物はやれないかと打診がありました。メカで食ってきた者ですからそれ自体は全く異論はなかったのですが、問題はその切り口にあります。そこでふわっとささやいてきたのは「怪獣もの」はどうだろうという漫画の神様の甘い一言でした。高い空だけで戦う怪獣ものって無かったよな…?
さて次はキャラクターです。バディものにしたいとは漠然と考えていました。その方が孤独になる空の上ではドラマも作りやすいからです。しかしおっさんよりは少年少女の組み合わせのほうがロマンチックだよなあ…あ、ごつい異形のパイロットと女の子で「美女と野獣」に出来ないだろうか?でもその組合わせの理由付けは?
こういう場合、作りては必死に「そうせねばならない理由」をひねり出すのです。しばらく悩んで過去に撮った飛行機の写真を見ていたらステルス戦闘機がありまして、そこで降りてきたわけです。

「誰からもそこにいることが分からない女の子」

「夜光雲のサリッサ」主人公、隠 忍さんの誕生でした。
彼女がそこにいると周りのものも「いるかどうかわからない」ので敵に接近し放題、最強じゃないですか!ということでこの漫画の骨組みは完成したのです。

同じような異能を持つ子供は世界中にいて、それぞれの国を守るために人知れず高い空の上で戦っている。彼ら彼女らは、その力ゆえに孤独を味わってきた…「夜光雲のサリッサ」は、「人と違うものを持って生まれてしまった」少年少女の物語なのです。

<※Kome先生(作画)コメント>
「夜光雲のサリッサ」で作画を担当しております、※Komeと申します。
わたしはもともとイラストばかりを描いており、今回のような漫画の作画は自分にとって初めての試みとなりました。そのため、技術的な面も含めて不安な事は色々ありましたが、何より責任を感じたのは、原作者である松田先生が生み出したキャラクター達を描かせて頂く…という点でした。

作者にとって、自分の生み出したキャラクターは本当に我が子のような存在であると思います。キャラクターが逆境を乗り越え成長していく姿を見るのは描いた本人も大変嬉しく思いますし、逆に辛い目に遭えば心を抉られるような気持ちとなります。そんな大事な存在を自分なんかがお預かりしてよいのか、描くならば少しでも確度を上げて描けるようにしなければと、連載からしばらく経った今でも張りつめた気持ちは続いています。

幸いなことに単行本も無事に出版され、「夜光雲のサリッサ」の作画を現在も続けることができています。願わくば、それぞれのキャラクター達がどのように成長してゆくか、わたしも見届けることができればと思っております。

アニメージュプラス編集部