アップアップガールズ(2)単独インタビューシリーズ、第5弾は、最年少メンバーのほーちゃんこと、佐々木ほのかちゃん!! 不思議ちゃん的な印象を持たれやすい彼女ですが、インタビューには真剣に答えてくれ、アイドルに本気で取り組んでいることがわかりました。ほーちゃんがフィーチャーされている8thシングル「世界で一番かわいいアイドル/し・て・る・も・ん」のことから、アプガ(2)に入る前のこと、モーニング娘。への想い、アイドルへの想い、そして現在の自分に関して、1時間30分のロングインタビューです!! まずは前後編の【前編】です!
■「世界で一番かわいいアイドル」で壁をぶち壊す!?
――まずは新曲「世界で一番かわいいアイドル/し・て・る・も・ん」のことを教えてください! 今回は初めて、大森靖子さん作詞作曲の楽曲です。
佐々木 はいー! 10月に4マンライブ(2019年10月16日に開催された、大森靖子さんが共犯者であるZOC、アップアップガールズ(仮)、クマリデパートと共に行った4マンライブ「(Z)×(仮)×(2)×(ク)のこと)をやらせていただいた時に、大森さんの大ファンのちーこ(中川千尋)が楽屋で、「ぜひ曲を作ってください!」と大森さんに言ってたのをわたしは聞いていたんです! そうしたらボス(アプガ(2)の事務所の山田社長)がなんかうまくしてくれたみたいで! まさか現実になるとは思わなくて、ビックリしました!
――ほーちゃんは大森靖子さんの曲は聴いたりしているんですか?
佐々木 わたし、TikTokをやってるんですけれど(ユーザー名:sasakihochan)、そこで大森靖子さんの曲を知りました。それで大好きになって…アプガ(2)に曲を書いていただけると聞いた時は、どんな曲になるんだろうって、ワクワクしました。はいっ!!
――ちーこちゃん(中川千尋)は、大森靖子さん好きだと前々からブログに書いていましたよね。
佐々木 はい! 前から大森靖子さんが好きで、4マンをやる前からZOCさんの曲も聴いていたみたいで「大好き!」って言ってました。楽屋にご挨拶に行ったときにちーこは「あーどうしよ」「ヤバいヤバい」「もう死んでもいい」とか、ずっと言ってて(笑)。そこから、曲を書いてもらえるようになるなんて、本当にありがたいです。
――ではまず「世界で一番かわいいアイドル」のことを訊きましょう。どんな曲なんですか?
佐々木 なんか、かわいくて、楽しいんですけど……実はエモい、みたいな。なんていうんですかね、かわいさとのギャップ? 「カッコいい!」とか「かわいい!」とか、ひと言で表わせる曲が多いと思うんですけど、この曲はひと言では表わせないんです。いろいろなものが、詰め込まれているんですよ。かわいいだけじゃなく。
――アイドルとしての、エモさが描かれているんですね。
佐々木 でも、歌詞を最初読んだ時は「不良だ!」って思っちゃいました(笑)。自分の好きなように突き進んでいく女の子で、「いいな」「うらやましいな」って。それに「♪反対されても 応援されてる」という、自分のパートの歌詞に「ん? どういう意味だろ?」って考えちゃいました。それでアプガ(2)に入る時のことを思い出して。わたしもアプガ(2)に入って、東京に出るってなったときに、父親に反対されていたんですよ。「ほのかは絶対に、やっていけないだろう!」って。家族の中でも、わたしが一番”問題児っ子”だったんです! 親に怒られても「すん!」みたいな。いま思うと、本当に性格悪かったんですよ! でもそんなわたしに、最終的に父は「東京出ても、ダメだったら帰ってきていいよ」って言ってくれて、いまはすごく応援してくれているんです。それに東京に出てきて、アプガ(2)として初披露はサプライズだったじゃないですか。だから1期メンバーのファンの人からは批判も多かったと思うんですよ。でも応援してくれている人もたくさんいらっしゃって、とても嬉しかったんです。この歌詞から、昔のことを思い出して、そういう想いが込められているのかなって、感じました。
――自分のことと重ねて、いろいろ考えることができる歌詞なんですね。
佐々木 はい。そうやって、歌詞をひとつひとつ読んでいくと、本当に深いなって感じました。大森さんがアプガ(2)のメンバーのことを見て、作ってくださったのかなと思っています。ラス前のセリフに関しても、わたしのことだなって思っちゃいました! レコーディングの時は、セリフをすべて続けて録音したんです。でも「おい! 方向!」っていう部分は、わたしだなって。ここって決めて目指していても、気づいたら違う方向に行ってるみたいな。それでいろんな人にツッコまれてる、これはわたしだって(笑)。そうしたら、わたしの担当になったんで「やっぱりな!」って(笑)。