• ジャッキー・チェンが妖怪と絡みまくる!最新VFX技術が駆使されたファンタジー・アクションコメディ!!
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2020.01.16

ジャッキー・チェンが妖怪と絡みまくる!最新VFX技術が駆使されたファンタジー・アクションコメディ!!

映画『ナイト・オブ・シャドー 魔法拳』より。(C)2019 iQiyi Pictures (Beijing) Co. Ltd. Beijing Sparkle Roll Media Corporation Golden Shore Films & Television Studio Co., Ltd. All Rights Reserved.

ジャッキー・チェンのファンなら、ジャッキー映画にはジャッキー〝主演〟とジャッキー〝出演〟の二種類があって、まずはどちらかが気になる事だろう。いよいよ公開される新作『ナイト・オブ・シャドー 魔法拳』は紛うことなくジャッキー主演映画なのでご心配なく!

今作のジャッキーの役どころはブウ・スンリンという作家で、妖怪と暮らす妖怪ハンター。悪い妖怪を倒し、良い妖怪を身のまわりに置きながら、自分の体験を小説にして子供たちに読み聞かせたりしている。

このまわりの妖怪たちが、日本の妖怪を見慣れている我々からするとちょっと独特で、可愛いんだかブサイクなんだか判別がつかないのが面白い。中国妖怪のデザインや能力を飲み込みながら、ジャッキーとのユニークなやりとりを楽しんで欲しい。

当然ジャッキーと妖怪とのバトルがメインになるので、これまでのどの作品よりもVFXが多用されていくのだが、そこはジャッキー映画、ちゃんと身体を使ったアクションシーンもたっぷり用意されている。前作「カンフー・ヨガ」の影響か、歌って踊るシーンまである。エンドロールのメイキングもちゃんとあるのでご安心を。

ジャッキーが演じたブウ・スンリンは蒲松齢という、実在の人物がモデルになっている。17世紀末に『聊齋志異』(りょうさいしい)という短編小説集を書いた中国の清代の作家だ。この『聊齋志異』は世に伝わる奇異な事柄や伝説などを491編収集した短編集で、怪異文学の最高峰と言われている。中国ではその中のエピソードが何度も映画化されるほどお馴染みの作品で、日本の作家にも愛され、太宰治や芥川龍之介によって翻案されたりしている。手塚治虫もインスピレーションを受けた短編を『新聊齋志異シリーズ』として3編描いている。

『ナイト・オブ・シャドー 魔法拳』はその『聊齋志異』がベースになっているのだが、作者の蒲松齢が妖怪ハンターで、実は書かれた作品は体験を元にしていたんだというブッ飛んだ発想で作られているのが素晴らしい。妖怪にさらわれた若い女性たちの謎を追うミステリー展開をメインにしつつ、奇想天外な出来事の中で、飄々と楽しげにバトルしたり、妖怪のせつない運命を重厚な芝居で見守ったりするジャッキーを観ることが出来る幸せ!VFXと本格的に融合したジャッキー映画は新しい。まだまだジャッキーの快進撃は続きそうだ。

▼予告映像はこちら!


文/今秀生

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