• 『ウルトラマンダイナ』刊行記念!脚本・長谷川圭一×アスカ隊員・つるの剛士対談!!
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2020.01.31

『ウルトラマンダイナ』刊行記念!脚本・長谷川圭一×アスカ隊員・つるの剛士対談!!

『ウルトラマンダイナ』刊行記念対談にて。脚本の長谷川圭一さん(右)とアスカ隊員のつるの剛士さん(左)。

『ウルトラマンダイナ』のメインシナリオライターである長谷川圭一さんによる、小説『ウルトラマンダイナ—未来へのゼロドライブ』が1月23日(木)に早川書房から発売された。
『ウルトラマンティガ』に続き、1997年放送スタートした『ウルトラマンダイナ』の完全小説化となる。さらにカバーイラストは、平成ウルトラマンシリーズのデザインを数多く手掛けたデザイナー・丸山浩さんによる描き下ろし!
そこで刊行を記念して、執筆を手掛けた長谷川圭一さんと主人公・アスカを演じたつるの剛士さんによる対談が実現! 文筆家であり、『ハイパーホビー』で「ウルトラマンニュージェネレーション」のキャスト&スタッフインタビューを連載してもらっている切通理作さんにお話しを伺ってもらった。
※今回冒頭部分を掲載します。対談の全文は、2020年3月23日発売の『ハイパーホビーVOL.15』にて掲載致します。




切通 つるのさんにとっても長谷川さんにとっても、1年通してTVシリーズをやるというのは初めてでしたよね。

長谷川 『ダイナ』が。

つるの もちろん。

切通 『ダイナ』では1話の脚本がコンペ(複数の作家が書いたものから選ばれる方式)だったんですよね。

長谷川 そうですね。

切通 養成所の中からアスカが選ばれるという話だったので、アスカ役のつるのさんと、『ダイナ』先発投手の長谷川さんのおふたりが同時に登板されたっていう印象です。

長谷川 あのコンペで選んでもらえなかったら多分その先映画も書いていないでしょうし、自分もいろいろ変わっていただろうなと思います。僕にとって『ダイナ』は思い出深く、ありがたい作品で、いまでも大好きなのはそういうところがありますね。

切通 プロデューサーの笈田(雅人)さんは、とにかく長谷川さんの脚本には勢いがあったからとおっしゃっていました。

長谷川 『ティガ』のときは最初は撮影現場にいて、途中からライターとして参加したのですが、『ダイナ』はまったく新しいオリジナルの世界観、設定だったので、そこは思い切り書いてやろうとしたんでしょうね。今思えば。

切通 つるのさんで1年テレビをやると決まったとき、どんなお気持ちでしたか。

つるの 聞いたことないかも。

長谷川 前にちょっと言ったよ。あのときの自分は、シリーズ構成の立場ではないけど、1話2話といきなり書かせてもらったので、かなり自分の中でも緊張したというか。最初どういう役者さんなのかなとイメージを先行させていて……オーディションは行かなかったけど、小中(和哉)監督から「ピッタリな人がいた」と。「アスカとリョウはバッチリだ」って聞いて、楽しみにしていました。それでラッシュを見て「本当にぴったりだな」って。すごくつるのさんでよかったなと。

切通 アスカとリョウの掛け合いと言うか、コンビのイメージはキャスティングの前からできていたんですね。

長谷川 当初、前の『ティガ』と差別化する意味で、主人公はどんな感じだろうねって話していたら、ルパンと不二子のようなイメージが最初はあるねって話はありました。そこもオーディションのときに監督が微妙に意識していたかもしれないな。

つるの オーディションのときはまさか自分が主役でという自覚がまったくなくて。何人か男の子がいたんですよね。その中でりっちゃん(※斎藤りささん)がぽつんと座っていて……テーブルの向かいだったんですが、僕自身『ギルガメッシュないと』っていう深夜番組のセクシーな女性として知っていたので、「どうも斎藤さん、お世話になってました!」って言ったら「は?」って言われたんですよ。初対面で。「やべえ!変な空気にした」って思ったんです。

切通 そのお話は斎藤さんからも聞きました。ハッキリ憶えていると。

つるの (笑)。今から考えれば、その頃からアスカとリョウの関係が始まっていたんだなと思いますね。僕自身はまったく意識をせずにオーディションに臨めたのが、自然体で良かったのかなっていうのが正直な思いです。何回かオーディションがあって、一番最後に行ったときに、台本を渡されたんですよ。それで「君、アスカだから。主役だから」って言われて。パーッて台本を読んだら、「ロック・オン!」とか、すでにそういう破天荒なキャラクターみたいな台詞がいっぱいあったんです。「これ、自分じゃん!」って思ったんです。オーディションで台本が決まっていったのか、台本があって僕が決まっていったのかどっちなんだろうと思ったぐらいで。

長谷川 いえ、オーディションで脚本を書き変えたりはしてない。だからぴったり。監督の方は、つるのさんのイメージでさらにそれを膨らませたところとかもあったんじゃないでしょうか。口とんがらがしたりね、ああいうのがすごくよくてね。ウルトラマンになるキャラクターが、そういう本当にやんちゃ坊主っていう感じはなかなかないなと。その前の『ティガ』の防衛チームのGUTS隊が理系っていうか、理知的な雰囲気だったのに対して、『ダイナ』のスーパーGUTSは「荒くれ者集団」で、ちょっと海賊みたいなチームにしようっていうのがあったので、そういう意味でもイメージ的によかったなと思いました。

インタビュー・構成/切通理作(文筆家)