• 佐倉綾音が語る! 平尾アウリの楽しみ方! 佐倉&平尾 対談! 後編
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2020.04.04

佐倉綾音が語る! 平尾アウリの楽しみ方! 佐倉&平尾 対談! 後編

佐倉綾音さん(左)と平尾アウリ先生(右)

声優・佐倉綾音が、実は、現在放送中のアニメ『推しが武道館いってくれたら死ぬ』の原作者・平尾アウリの大ファンだった! ということで実現した対談の後編をお届け。アニメ『推し武道』について、原作ガチファンの佐倉さんが先生に想いをぶつけます!





アニメは見ていますが、キャストは見ていません


——『推し武道』のアニメもご覧になられているとお聞きしました。

佐倉 見ていますよ、リアルタイムで。夜中1時過ぎると「そろそろだな」と準備し始めます。『推し武道』は雑誌か何かでたまたまアニメの絵を見て。そうしたら、先生が線を描いてる…?  というくらい、ちゃんと先生のテイストを保ったままアニメの線になっていたのでとてもびっくりしました。先生が最初にアニメの絵を見たときはどう思われましたか?

平尾 似てるって思いました。「あ、似てる。あ、そうだ私の絵だった」、私が元なんだという感覚で、新鮮に見られました。

佐倉 やっぱりそうなんですね。ちょっとした線の震えまで再現度が高いんです。色味とかもベタッとした塗りだけではなくて、淡くてちょっと儚いものがアニメで動かしやすいように色彩設計されていて。キービジュアルと他の版権絵も見て、アニメを観ようと思いました。でも、キャストは見ない、そういう楽しみ方をしてみようと思った作品の最初に『推し武道』を選んだのですが、こんなにハマるとは思っていなかったです。キャストを見ないということが、こんなにも自分にとって効果的になるとは思わなかったです。

——アニメの制作している方々も、原作を読んでお好きだった方が多いと聞きました。

佐倉 そうなんですね。何か、結構泣きそうになるんですよね。原作では淡々と描かれているエピソードが、ストンと心に落ちて面白かったり。アニメだとやっぱり他の人の手が加わって、よりドラマチックに描かれていたりする面もあって。ただそれが過剰じゃないところでちゃんと止まっているのもすごいなと思いました。私は勝手にアウリギャグと呼んでいるのですが、シュールなギャグが入ってくるじゃないですか。

平尾 はい。

佐倉 シュールという言い方が失礼にならないといいなと思っているんですが。

平尾 大丈夫です。

佐倉 「パンをひっくり返す仕事」とか。「パンをひっくり返す人がいなくて困ってるのよ」って。あなたがやればいいじゃん!  という(笑)。それを真顔でやる感じが、アニメで表現するのは結構難しいと思う。あと、すごく現実的じゃないもの、例えばダンボールを頭にのっけて移動してるえりぴよさんとか、アニメで表現するとスベりそうだなというシーンが、シレッとアニメで表現されていたりとか。すごいなと思いました。

平尾 そうですよね。確かに。全てが過剰ではない感じが、よかったと思います。

佐倉 そうですよね。あと、停電のシーンで優佳ちゃんが「今変顔してる」って言ったことに対して「なんで⁉️」という客席のオタクのツッコミ台詞があったと思うのですが、私だったら印象に残りたいから声を張って演じてしまうかもと思ったんです。それが「え、なんで?」って、本当に疑問に思っているようなテンションで言っているのが、本当におかしくて。録画して観ていたので巻き戻して見てしまいました。いいバランスでアニメ化してくださっていて、とてもうれしいです。ファンとして。先生は、アニメは全部観ていらっしゃるんですか?

平尾 アニメ、11話と12話はまだ見てないです。これまでに放送したぶんは観ました。
   (※対談時点では、10話までの放送でした。)

佐倉 聞かれ飽きているかもしれないですが、自分の絵が他の人によってこう、描き直されて動いているのはどんな気持ちなのでしょうか?

平尾 なんか、私の絵って、すごく難しいんだろうなって思って。私で1コマ描くのに、3時間くらいかかるときあるから。

佐倉 えええええ?

平尾 アニメでそれを何枚も描くのは大変だろうなって思います。私でも描きにくいですもん。

佐倉 アニメはライブシーンでも、ちゃんとキャラの動きがバラバラですし、良かったですよね。最近では3DCGじゃないのは珍しい気がします

文/阿部雄一郎