• Netflixで配信開始!『GREAT PRETENDER』の世界を脚本家が語る
  • Netflixで配信開始!『GREAT PRETENDER』の世界を脚本家が語る
2020.06.01

Netflixで配信開始!『GREAT PRETENDER』の世界を脚本家が語る

©WIT STUDIO/Great Pretenders



何年か人を騙すことばかり考えてきた

ーー今作で、はじめてのアニメの脚本に挑戦することになった経緯は?

古沢 原作ものの脚本を手伝ったことはあるのですが、オリジナルのアニメは初めてです。WIT STUDIOの和田(丈嗣)プロデューサーから、オリジナルのアニメが作りたいので、何かやりませんかと声をかけていただきました。僕も、一度はアニメをやってみたいという気持ちはあったけれど、忙しかったこともあり何となく誤魔化していたのですが(笑)、和田さんが熱心に何度も思いを伝えてくださったので、やってみようかなという気持ちになりました。その後、和田さんと話していく中で「幅広い人が楽しめる、明るいエンタテインメント作品にしたい」という方向になり、もともと興味があった「詐欺師の物語」を、僕の方から提案させてもらいました。

ーー過去に実写ドラマでも詐欺師を扱われていますよね(『コンフィデンスマンJP』)。

古沢 もともと詐欺師モノの作品は好きでしたが、「鮮やかに観客を騙す」というものを求めると、物語を作る上ではとてもハードルが高くて。やりたいけれど難しいなと二の足を踏んでいた部分もありましたが、和田さんの熱意も強かったし、アニメならリアリティもいい具合に吹き飛ばせるのではと思い、やってみたんです。そうしているうちに「実写ドラマでもできるんじゃないかな」と思い始めて、そちらもスタートしました。つまり『GREAT PRETENDER』のほうが、実写ドラマより先に企画がスタートしているんですよ、ただ、アニメのほうが圧倒的に制作に時間がかかるので……今は「ついにできあがった!」という気持ちです。アニメと実写ドラマと、ほぼ同時に脚本を書いていたので、この何年か人を騙すことばかり考えていました(笑)。

ーー「詐欺師の物語」の楽しさ、魅力のようなものは、どんなところにあると考えていらっしゃいますか。

古沢 悪い奴や気に入らない奴をやっつけるという勧善懲悪の爽快さを、少しひねった形で描けるということかと思います。それに詐欺師という反社会的な人たちを、ある種のヒーローとして描くという「不謹慎さ」みたいなものも、おもしろく転がると魅力的ですよね。主人公の「義賊性」が立ちすぎるとよくないけれど、悪人すぎると愛せないという、そのさじ加減は難しいですが、僕は「嫌な奴」とか「悪い奴」も愛せるキャラクターとして描く自信は、わりと昔からあって。詐欺師モノということで、そこを心配していた人もいるけれど、自分では「大丈夫なのにな」と思っていました。もちろん貞本(義行)さんの絵に助けられている部分も大きいですね。貞本さんのキャラクターって、スタイリッシュでありつつどこか懐かしさのようなものあって、誰にでも愛されますから。


▲自称“日本一の詐欺師”のエダマメ


▲エダマメを巻き込んでいくローラン

アニメージュプラス掲載