• ウィル・スミスが最新作『スパイinデンジャー』でハトに変身!?
  • ウィル・スミスが最新作『スパイinデンジャー』でハトに変身!?
2020.07.13

ウィル・スミスが最新作『スパイinデンジャー』でハトに変身!?

(c) 2020 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved.


スーツ姿が良く似合うエリートスパイ・ランスは、まさにウィル・スミスそのものという貫禄を漂わせるキャラクター。それが一転、何もできないハトに変身してしまってからは気の毒な状況が次々と展開。クールに仕事をこなしたいのに、車のハンドルは握れないし、本能でつい落ちている食べ物に食らいついてしまったり、さらに翼の使い方がわからず飛ぶことができない。実に不幸な主人公ぶりに、大いに笑わされることだろう。

 一方、ランスの相棒を自認するウォルターは、「平和的な解決」を求める優しい青年だ。スパイのために開発した数多くのガジェットは、人を傷つけないことを第一に作られたものばかり。好戦的なランスはそこが気に入らないが、役立たずと思えた彼やガジェットに秘められた過去を知った時、その考えを徐々に改めていくことになる。人を信じること、仲間の大切さ、憎しみの連鎖――笑いの中にピリリとした問いかけと感動が絶妙なタイミングで差し込まれていく。

(c) 2020 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved.


 心を揺さぶるドラマに加え、スパイ映画ならではのド派手なアクションも大きな見どころのひとつ。冒頭のキムラのアジト(岩手県の山奥に巨大な城が!)でのスピーディーな格闘アクションから始まり、街中でランスの乗る機能満載の「アウディRSQ e-TRON」が魅せる迫力のカーアクション、さらにメキシコ、イタリア、北海へと舞台を広げて、ウォルターの「ネコのキラキララメ」「膨らむハグ」(どんな発明かは観てのお楽しみ)などの珍ガジェットがその効果を存分に発揮するクライマックスまで、最後までハラハラドキドキが止まらない展開に誰もが心を鷲づかみにされること、間違いなし。

 1人でじっくり楽しむもよし、友だちとワイワイ騒ぎながら観るのもよし。この夏、理屈抜きに楽しい時間を過ごしたなら、この1作は要注目なのだ。

(c) 2020 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved.

『スパイinデンジャー』(19年・原題『SPY IN DISGUISE』)
ディズニープラスで配信中

STAFF/監督:トロイ・クエイン 、 ニック・ブルーノ
CAST ※カッコ内は日本語吹替キャスト/ランス・スターリング:ウィル・スミス(鶴岡聡) ウォルター・ベケット:トム・ホランド(田谷隼) キリアン:ベン・メンデルソーン(内田直哉) マーシー・カぺル:ラシダ・ジョーンズ(佐古真弓) アイズ:カレン・ギラン(下山田綾華) カツ・キムラ:マシ・オカ(石上裕一)

伴ジャクソン

RECOMMENDEDおすすめの記事

RELATED関連する記事

RANKING

人気記事