これまでの湯浅監督作品において重要なパートを担ってきた、劇中に差し込まれるラップ表現は『日本沈没2020』においても健在。登場人物たちが絶望的な状況のなか “未来への希望” をラップで表現する、本作の象徴的なシーンを出発点に オリジナル楽曲「シズマヌキボウ」 は制作された。
作中では、主人公の歩と仲間たちが希望の光差す “魂のラップ” を繰り広げますが、本楽曲においてもまた、アーティストたちが自身の経験をもとに作詞したリアルな言葉で “未来への希望” を語る。
さらに「シズマヌキボウ」のリリックには『日本沈没2020』全10話のエピソードタイトルがちりばめられており、その “10の言葉” がアーティストそれぞれの持つ葛藤や希望とも重なり展開されていく曲構成となっているので、リリックのなかに隠された 作品タイトル を追っていくのもひとつの醍醐味。
日本人の父とジャマイカ人の母を持ち、ロンドン留学を期に音楽活動をスタートさせた Daichi Yamamoto。
旧来の固定観念を打破するように、バーチャルとリアルのあいだに立ち、二つの世界で歌うことを選んだ花譜。
子役時代からの長いキャリアのなかで体験した挫折、さらなる高みにのぼるために声優と俳優の両立を目指し、成し遂げた小野賢章。
表現者としての “自分らしさ” を胸に、「やっとマイオリタキボウ/つらいことすら抱きしめていこう」と歌いあげる 向井太一 。
これからの時代、これからの希望を “言葉の持つ力” で表現することのできるアーティストたちによる楽曲 「シズマヌキボウ」だからこその異色の組み合わせ。そして、PVの監督は気鋭の映像ディレクター、 Nao Watanabe が担当。次世代の才能たちによる化学反応が存分に味わえるだろう。
なお、『日本沈没2020』の主題歌には 大貫妙子&坂本龍一 の名曲「a life」を起用、音楽を 牛尾憲輔(agraph)が手がけるほか、ラップ監修には KEN THE 390 と、音楽目線でも見どころの尽きない本作。
“未来への希望” を、時代の最前線を歩むアーティストとともに表現するスピンオフプロジェクト “シズマヌキボウ” と合わせて、Netflixオリジナルアニメシリーズ『日本沈没2020』 をより深く、より多彩に堪能できる。
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