日本音響研究所の調査により、音声作品『ねこぐらし。』に癒やし効果が期待できる、という結果が判明した。
ASMR音声作品『ねこぐらし。』とは、、声優の上坂すみれや茅野愛衣、日髙のり子らが参加し、2020年6月15日から7週連続配信された作品。なおASMRとは、人が聴覚や視覚への刺激によって心地良さや、脳がゾワゾワする感覚を感じる反応。直訳は「自律感覚絶頂反応」であるとされている。
『ねこぐらし。』はストーリー性や登場するキャラクターの性格の親しみやすさに加え、人気声優の参加、ASMRの要素を取り入れた癒し効果から高い人気を得ている。
今回は、『ねこぐらし。』第4弾のシャム猫のキャラクターボイスやASMRに癒し効果があるのかどうかを日本音響研究所が調査。キャラクターボイスとASMR要素の高い耳かき、耳マッサージの3つの音声トラックが対象となっている。
音声分析では人間の音声をマイクロフォンとAD変換器によりデジタル信号として記録、スペクトラムアナライザなどが使用された。
分析結果では、「ねこぐらし。」の音声には専門家も認める癒し効果があるという。
耳かき、耳マッサージの部分に関しては、左のチャンネル(左耳)に、ささやき声や耳かきで擦る音、息を吹きかける音が強く記録されており、右チャンネル(右耳)には、女性のささやき声が人の声の周波数内である約2000Hz以下の成分のみ記録され、耳がふさがれている状態に近く、膝枕の状況をうまく表現していることが分かった。
これらはASMR効果が期待できる音源であるという。
また、キャラクターボイスは心の安定を感じられたり、自然治癒力を促し心身を整えると言われる350Hz付近の周波数が強く記録されており、安定した印象を与えているそうだ。豊かで厚みがありながら清潔感を感じる音声であり、癒し効果が期待できるものである、いう結果が出ている。
コロナ禍の状況で自宅作業などをしている方も多いと思うが、自宅でリラックスできるコンテンツとして「ねこぐらし。」の注目度が今後高まっていくかもしれない。
(C)2018 Ci-en