日本独自の「特撮文化」、その技術と継承者たちの仕事にスポットを当てる「特撮のDNA展」の最新展示は「特撮のDNA-ウルトラマン Genealogy」が本日5日より、東京ドームシティ Gallery AaMoで開催されている。昨日メディア向けに行われた内覧会から、その魅力をお知らせしよう。
円谷プロダクションが生み出した国民的ヒーロー「ウルトラマン」は、誕生から50年を経て今なお新作が作られるなど、進化・拡大を続けている特撮界のスーパースターだ。今回開催される「特撮のDNA―ウルトラマン Genealogy」は、「ウルトラ」シリーズの貴重な造形物・ミニチュア・デザイン資料などが一堂に会した画期的な展示会となっている。
シリーズ全般を網羅した、数々のミニチュア、コスチューム、マスクやスーツを近くで観られるだけでも大興奮。『ウルトラQ』の異次元列車。ウルトラマンB・Cタイプと、にせウルトラマンのマスク。ウルトラマン80のダイナマイトボール操演用プロップ、ウルトラマングレートのミニチュアなどなど……現物を見て初めて知ることができるディティールや質感は、まさに眼福の一言に尽きる。会場中央に設置された歴代のウルトラマンがズラリと円陣を組んだステージでは「光の国」をイメージしたライティング演出が楽しめたり、A・タロウと一緒に写真が撮れる撮影スポットも用意されている。
▲(左から)「ウルトラマン」タイプB・Cのマスク
▲「ウルトラセブン」ウルトラ警備隊の装備とウルトラアイ
▲「ウルトラマンパワード」のマスク&プロップ
さらに、紹介されるキャラクターはウルトラマンだけではない。「快獣ブースカ」「マイティジャック」「ミラーマン」「ジャンボーグA」「ファイヤーマン」などといった、円谷プロが手がけた他の特撮テレビ作品も併せて展示されている。これまた貴重なマスク・プロップ類がズラリと並ぶ。
▲「トリプルファイター」のマスク
▲(左から)ミラーマン、グリッドマン、アンドロメロスの揃い踏み
展示は立体物だけではない。大澤哲三、井口昭彦、前田真宏によるデザイン画、画家・梶田達二のイラストレーション原画、放送当時の番宣ポスターなども展示され、さらにここでしか手に入らない限定グッズ15種類を販売する物販エリアも。思わず会場に何度でも通いたくなること必至の内容だ。
▲梶田達二のイラストレーション原画
(C)円谷プロ
(C)特撮のDNA
アニメージュプラス編集部