• 『科学忍者隊ガッチャマンII』放送スタートの日〜思い出のアニメージュ1978年10月号〜
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2020.09.12

『科学忍者隊ガッチャマンII』放送スタートの日〜思い出のアニメージュ1978年10月号〜

アニメージュ1978年10月号表紙『科学忍者隊ガッチャマンII』

絶賛発売中のアニメージュ最新2020年10月号は、クライマックスで盛り上がる『富豪刑事 Balance:UNLIMITED』を表紙&巻頭で大特集している。

さて、そんなアニメージュが創刊された1978年。
創刊4号となる1978年10月号の表紙を飾った作品はご存じだろうか?
それは『ガッチャマン』だ。

正式には『科学忍者隊ガッチャマンII』。
1972〜1974年に放送された『科学忍者隊ガッチャマン』の続編として、1978年10月から放送がスタートした作品だ。
表紙イラストの描き手は、第1作ではプロデューサーを、この第2作ではプロデューサーとともにキャラクターデザインも手掛けた九里一平。
背景には線画の大鷲の健と白鳥のジュン。
手前に荒々しいコンドルのジョー。大人っぽいムードの描き下ろしイラストとなっている。

この号の表紙&巻頭特集は『ガッチャマンII』放送直前のもの。新たなメカニックデザインやベルク・カッツェに変わる敵キャラクターのゲルサドラなどが紹介されているほか、大きなスポットが当てられているのはコンドルのジョーの存在だ。
第1作の最終話で壮絶な最期を遂げたコンドルのジョー。もちろんこの時点で『ガッチャマンII』に登場するという予告はなく、「心に生きるG2」という見出しで第1作での活躍が振り返られている。
さて、実際の『ガッチャマンII』でコンドルのジョーは……?
もちろんご存じの人も多いだろうが、知らないが興味があるという人は、『ガッチャマン』『ガッチャマンII』(さらなる続編の『ガッチャマンF』や劇場版も)いずれも各配信サイトなどで配信されているので、実際にご覧になってみてはいかがだろうか。
▲コンドルのジョーをフィーチャーしたピンナップ、こちらも九里一平の描き下ろし

▲新たに登場するガッチャマンの基地・Gタウンやニュー・ゴッドフェニックスなどの新設定を紹介したページ

基本的には子供向けのヒーロー作品だった『ガッチャマン』。
現在40代後半〜50代で「子供の頃に『ガッチャマン』が好きだった」という人は多いだろう。
だが、コンドルのジョーのエピソードに象徴されるシリアスなストーリーや濃厚なキャラクターのドラマ、SF的発想やリアリティ意識した設定の数々などによって、年長のアニメファンの注目を当時から集めていたのだ。
『攻殻機動隊』シリーズなどを手掛けるProdcution I.Gはもともと、『ガッチャマン』を制作した竜の子プロダクション(現・タツノコプロ)から独立する形で設立された制作会社だ。そして、押井守監督もタツノコプロ出身であり、『ガッチャマン』の総監督・鳥海永行は押井監督の「師匠」にあたる。
そう考えると『ガッチャマン』は、後に「ジャパニメーション」といった言葉で表現されることにもなる、「リアル志向」の日本のアニメの源流のひとつと言えるのかもしれない。

アニメージュプラス編集部