• 宮田俊哉『劇場版BEM』声優初挑戦への真摯な思いを語る
  • 宮田俊哉『劇場版BEM』声優初挑戦への真摯な思いを語る
2020.09.24

宮田俊哉『劇場版BEM』声優初挑戦への真摯な思いを語る

▲声優に初挑戦した宮田俊哉(Kis-My-Ft2)


▲物語が開幕すると、妖怪人間のベム(右)がベルムという名の「人間」として登場、バージェスはその同僚だというが……

演じるキャラクターは
自分と似ていた!?

ーー『劇場版BEM』のストーリーや世界観については、どんなところに魅力を感じましたか。

宮田 世界観で言うと「これはどこの国なんだろう?」という感覚。日本でもなく、僕が行ったことのある海外でもなくて、自分が新しい世界に入っていくような気分にもなりました。『妖怪人間ベム』からはじまる作品の歴史があり、いろいろ時代によって形を変えてきた上での、今回の舞台であるドラコ・ケミカルが作った人工島。その街の雰囲気が、僕はとても好きです。
物語でいうと、今までずっと「人間になりたい」と言い続けてきたベムが、人間の生活をしている様子から映画がはじまるんですよ。そこにまず違和感があるというのが、僕が最初に引き込まれたポイントです。台本をいただいて、読みはじめたら「これはどういうことだろう?」と。その謎が、物語が進むにつれて回収されていくのが、ひとつの見どころだと思います。そして、そんなベムに対してベラとベロは何を思っているのだろう、というのもポイントです。二人が登場することで、さらにもうひとつ、話が展開していきます。僕は最後までまったく飽きずに台本を読み終わりました。

ーー宮田さんが演じたバージェスは、そんな人間として暮らしているベム(=ベルム)の友人で、実はストーリーのカギを握っているという、重要なキャラクターだそうですね。

宮田 バージェスについて最初に聞いたのは、軽薄な奴ということ。どう演じればいいのかなと思いましたが、とにかく陽気な奴だと感じたので、わりと自分に近い部分もあるのかなと……自分が軽薄だとは思わないですが(笑)。でも、陽気でお調子者といったところは似ているのかなと感じました。そのうえで、自分にもし「闇」があったらこんな感じかもしれないなと、イメージをしました。そして現場に行って監督さんとお話したときには、「深夜にやっている通販番組みたいな感じ」と言われたんですが、あまりピンとこなかったんです(笑)。通販はあまり観ないからな……と考えて思い浮かんだのが、海外ドラマのホームコメディに出てきそうな軽薄なキャラクター。そんなイメージにしてみたら、いい感じにハマった気がします。

ーーあらためて、声のお芝居のおもしろさに気付いたことはありますか?

宮田 本当におもしろいと思ったのは、ひとりでは役を作れない、ということ。アニメの絵を描いてくれている人、動かしてくれている人がいてはじめて、その役ができる。僕自身は表情も自分で決められないわけだし、バージェスの一部でしかない。絵を描いてくれる人も、表情を決める演出の人も、みんながバージェス役。その感覚がおもしろいなと思いました。

ーーこれからも、声の仕事にチャレンジしていきたいというお気持ちはありますか?

宮田 今はまだ、自分で映画を観た手応えとして「良い」のか「悪い」のかわからないので。もし自分として「悪い」という印象だったら……これからもファンの立場でいたいです(笑)。もし「良い」ならば、またやらせていただけたら嬉しいなと思いますが、難しいところだなぁ。(アニメが)大好きなだけに、あまり気軽に「やりたい!」とか言えないですね。

ーーでは最後に、アニメファン、ドラマ・映画ファン、そしてご自身のファンに向けてのメッセージをお願いします。

宮田 『BEM』という作品にもたくさんのファンの方々がいて、自分がその一部になれているのかどうか不安な部分もありました。でも、今のところ観ていただいた人には「違和感なかった」と言っていただけていて。そういう言葉が自信につながってきています。ドラマ、映画、アニメ、もちろんジャニーズが好きな方にも、ひとりでも多くの方に観てほしいという気持ちですね。はじめての声のお仕事で、わからないこともたくさんありましたが、とにかく今の宮田俊哉の120%でぶつかったので、安心して観てください! とても楽しい作品なので、ぜひ劇場に足を運んで楽しんでください!!

宮田俊哉
1988年9月14日生まれ、神奈川県出身。Kis-My-Ft2のメンバーとして2011年に「Everybody Go」でCDデビ ュー。2013 年に派生ユニットである舞祭組を結成。2012 年には日本テレビ系『私立バカレア高校』でドラマに初出演し、 同年『劇場版 私立バカレア高校』で映画にも初出演。2013 年には『キフシャム国の冒険』で舞台初主演を飾る。アニメ 好きとして広く知られており、アニメ特集番組などにもゲストとして出演している。

『劇場版BEM』特報映像


(C)ADK EM/劇場版BEM製作委員会

アニメージュプラス編集部

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