• 【おそ松さん特集07】カオスと円熟〜第2期の世界〜
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2020.10.07

【おそ松さん特集07】カオスと円熟〜第2期の世界〜

(C)赤塚不二夫/おそ松さん製作委員会


【シュール、狂気、投げっぱなし】
第2話「超洗剤」では早速、身体が透明になる洗剤を飲んだ6つ子たちが内臓だけの姿になるという、シュールな絵面が強いインパクトを残す。
デカパン博士が発明した「どんなものでも合成するマシン」でキャラクターたちが次々と合成されていく第8話「「合成だよん」は、ただただ繰り返される「合成」がある種の狂気さえ感じさせる。
同じく第8話「十四松とイルカ」は、水族館のイルカショーに憧れた十四松が、厳しい特訓を乗り越えて見事にショーを成し遂げるというストーリー。スポ根的ドラマがストレートに、感動的に描かれるが、たった1点、全裸の十四松がイルカたちと水面で舞い踊る姿が強烈な違和感を醸し出す(十四松が憧れたのはイルカショーのインストラクターではなくイルカ)。
そして、どこまでも暴走した末に特にオチもなく「おわり」の文字だけで投げっぱなしにされるようなーーそして、それが逆に余韻を生み出すようなエピソードも増えていく。
もちろん、第1期からあった6つ子のキャラクターや関係性を活かしたエピソードやシチュエーションコメディ的なエピソードも、より切れ味や深みを増した形で展開され、結果、第2期は『おそ松さん』的な世界を知れば知るほどハマっていくという濃厚なシリーズへと育っていった。




(C)赤塚不二夫/おそ松さん製作委員会

アニメージュプラス編集部

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