• 白井悠介と土岐隼一がサーフィンと『WAVE!!』を語る
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2020.10.16

白井悠介と土岐隼一がサーフィンと『WAVE!!』を語る

白井悠介さん(左)と土岐隼一さん (C)MAGES./アニメWAVE!!製作委員会

『WAVE!!』プロジェクトとして、CDドラマやキャラクターソングをはじめ、ラジオ、イベント、アプリとあらゆるメディアへ展開してきたメディアミックスプロジェクト。いよいよ10月2日(金)より、アニメーション『WAVE!!〜サーフィンやっぺ!!〜』の第一章が公開となる。松風ユータを演じる白井悠介さんと、木戸ナオヤを演じる土岐隼一さんに作品の見どころ、サーフィンの魅力についてうかがった。


――作品に出演されるに至った経緯についてお聞かせください。

白井 オーディションで決まりました。

土岐 オーディションで歌も歌いました。

白井 えっそうなの?

土岐 僕はありましたよ。

白井 僕はテープオーディションだけだったんです。スタジオオーディションもあったんだよね。そこで歌を歌ったんだ。

土岐 そうだったんですね。僕は歌いました。

白井 あとから聞いた話ですが、ユータはデータ分析が得意で見た目もクールな感じなので、ユータを受けた方のオーディションテープはクールな感じが多かったらしいのですが、僕はクールというより明るめに演じたところ、それが良かったとお伺いしました。だからスタジオオーディションがなかったのかなって。

土岐 結構たくさんの方が受けに来ていましたよ。僕は(秋月)ショウも受けていたんです。だから2回歌いました。最初にショウで歌って、「ナオヤは歌い方変わりますか」って言われて。「自分では変えるつもりです」って。それで歌って、決まったのがナオヤくんでした。

――オーディションもいろいろな形があるんですね。演じるキャラクターについてご自身でご紹介していただいてもよろしいですか。

白井 先程もちょっと触れさせていただきましたが、ユータはデータ分析に長けているというか。サーフィンをデータでとらえて、そのデータに基づいてサーフィンをするんです。頭で考えて、っていうタイプですね。そういうデータ系の人って頭が固いっていうイメージがあるんですが、彼はどちらかというと柔らかくフランクな、明るく人と接することができるキャラクターで、そこはユータの魅力のひとつだと思います。ただサーフィンにおいてデータにこだわりすぎてしまっているっていう一面もあるのかな。彼のそういったところが、今後どう変わっていくのか、という点が、彼のターニングポイントになっていくんじゃないかなって思います。
あとはしらす丼が大好きです。彼の出身である湘南の名物なんですが、地元の名物をそこまで愛せるっていうのは、地元愛があるんだなって思いますね。僕は長野出身ですが、りんごが有名で毎食のように食べてもう飽きちゃったんですよ。デザートと言えばりんご、というくらい食卓に出ていましたからね。

土岐 「長野の方はりんごを買ったことない」っていうのは本当ですか?

白井 もらうことは多いですね。事あるごとにもらうから、本当に飽きちゃって(笑)。

土岐 「好きなフルーツは?」と聞かれると?

白井 モモ。

土岐 (笑)。山梨だ。

白井 でもユータはしらす丼をこよなく愛してる。すごく尊敬しています。

土岐 ナオヤは、『マジカルメイドみるる』っていうアニメ作品が大好きなオタクの男の子です。サーフィンを始めた理由の一つが、彼は地方の出身なんですが、都心とか湘南に来れば自分の好きなアニメがリアルタイムで観られるからでした。そこまで好きなアニメと同じくらい、今はサーフィンが大好きで、自分の中の大切なものの根幹にまでなっています。でも、あくまでも自分は『みるる』が好きだからっていう理由でサーフィンをやっているんだとみんなに言ってるんです。そんな、好きなことを好きだと言えない子どもっぽさもあり、少年らしさも残ってるすごく可愛げのあるキャラクターです。ツンデレとも言われることがありますが、本当にまだ自分の気持ちに正直になりきれないキャラクターなのかなと思います。
でもアニメが好きだからこそ、サーフィンというものをやり始めたのに、そのサーフィンも人に評価されるほど高みまでやり続けている。自分のやろうと思ったことをどこまでもやりきろうとすることができる、とても芯が強い、志が高いキャラクターかなと思います。

――それぞれ魅力的なキャラクターですね。サーフィンを題材にした作品のサーファーの役ということで、サーフィンの経験はありますか。

白井 基本的にはみんなアフレコ前にサーフィンを体験させていただきました。

土岐 サーファー役のキャスト、全員ですよ!

――このためにですか。

白井 この作品のために連れて行ってくださったんです。

土岐 白井さんは湘南でしたよね。

白井 ユータの実家がある湘南に行きました。

土岐 僕は去年宮崎で開催された(サーフィンの)世界大会に、小笠原(仁)くんと一緒に行きました。世界大会の開会式と練習を見たあと、おとなしめの波のところで実際にやらせてもらいました。

――お二人はボードにはすぐに立てたんですか。

土岐 数十分で立てました。教えていただいた方が、とても上手でしたから。

白井 結構サポートとかもしてくださいましたね。

土岐 専門の方に教えていただけましたし、ボードも競技用のボードではなくて、初心者が乗りやすい大きなボードを使って、ちゃんと手順を踏んで、要所要所を踏まえてやったら、本当に数十分でできました。

――その後続けていますか。

土岐 人口の波に乗れる施設には何回か行きました。お仕事があるので遠くにはいけないので、そういうところに結構行ってます。去年は年末までいきましたね。

――元々おふたりはスポーツはやられていましたか。

白井 僕は小・中学校のころに野球をやっていて。高校はあまりスポーツはやらず、最後の3年生のときにだけ山岳部に入りました。

土岐 何でいきなり入ったんですか。

白井 そこに山があるからだよ。

土岐 山岳部に山はないでしょ(笑)。

白井 ああそうか(笑)。長野県には山しかないからだよ。

土岐 本当に登るんですか。

白井 登る。でも小学校や中学校でも学校行事でも登山があるんだよね。それは長野独特かもしれませんが、そのときから登山楽しいなって思っていて。高3になって、ちゃんとした部に入ってやってみようかなって思ったんです。

土岐 昔から自然と触れ合うことはよくやっていたんですね。

白井 そうだね。山しかないから長野(笑)。

土岐 そういう意味で言ってないですよ(笑)。

白井 でも本当に、自然と触れ合うのは好きでした。

土岐 僕はそうですね、結構やってたかも。小学校で野球・水泳・ドッジボール。中学校と高校でテニス。あとは親がウィンタースポーツによく行ってたから、一緒にスキーに行っていました。だけど、海は行ってなかったんですよね。山と海だったらうちの家族は山にいくことが多かったので、海のスポーツっていうのはほんとに触れてこなかったな。
知り合いのサーファーに、彼が撮っている動画を見せてもらっていましたが、やっぱりある種ハードルの高さを感じていたので、実際に体験させてもらって全然そんなことないなっていうのはわかったから、それもぜひアニメを通して伝えていけたらなと思います。やる前と後で本当に感覚が違うスポーツだなと感じました。

白井 サーフィンを実際に感覚として体験できてるので、波に乗ったときの感覚とか、逆にこけちゃったときの感覚というのは、お芝居に活かせているかなって思います。リアルにっていうか、一度実体験してることっていうのは、何でも活かせるのが声優っていうところでもあるし。やっておいてよかったなってめちゃくちゃ思いますね。

土岐 スタッフさんたち全員がサーフィンというものを理解しているんです。このためだけにサーフィンを学んだっていうよりは、前々からサーフィンを知ってらっしゃる方も多いんですよね。日本で開催される大会や、全国にある名所とか。そういうところも全面に皆さんに伝えていきたいっていう気持ちも感じられます。本当にサーフィンが好きな方たちがたくさんいる中で、この作品を作ってくださっているので、波の描写とか、キャラクターたちの動きや専門用語とか、そういうところがサーフィンをやってる人たちにもすごく刺さる内容になってるんじゃないかなって思います。

白井 あとサーフィンはもちろん、海の魅力というか、自然の魅力みたいなものも感じられました。登場人物たちは、海が常にあるところで生活しているわけじゃないですか。僕は逆に海無し県で育ったので、海がある生活ってどういうものなのかなっていうのはすごく興味深かったというか。ちょっと憧れますよね、やっぱり。

――スポーツを通した男の友情的なストーリーですね。今までやられていたスポーツの経験がそのあたりに生かされていく感じはありますか。

土岐 部活のような男たちの仲の良さをすごく感じてるんですが、部活と違うところもすごくあると思います。やはり部活となると先輩後輩があって、高みを目指すために互いが言い合うこともあったりしますよね。みんなで頑張ろうぜっていう雰囲気はありつつ、そことはちょっと違ういい距離感での部活感というか。互いの尊厳というか、互いのあり方を認めている人たちの仲の良さ。でもちょっと懐かしい部活っぽさもあって。わかるなっていう部分と、これは部活にはなかったけど、こういう関係って素敵だよなっていう、いろいろな感情が介在していてすごくいい雰囲気のところがいっぱいあるなって思います。最初に言っていた、ご飯を食べるシーンで、みんなの食べ方だったり、「そんなに食えないよ」と言い合ったり、そういうところで部活感は感じるんですが、いざサーフィンになったときは、それぞれのあり方で成長をしていく。そこに部活のような熱血っぽさはあまりないんです。そういうところがひとつの特徴的なサーフィンっぽさなのかと。いい関係の男たちだなって思いましたね。

――競技としては個人競技だけど、団体競技的な部活的なノリがあるっていうのは面白いですね。

白井 そうですね。僕は部活とかもやっていましたが、そこではあまり友情というか、青春はしてこなかったので。だからマサキたちを見ていて青春してるなってやっぱり感じながらアフレコさせていただいて、羨ましさもありました。

土岐 今は下宿することもないですもんね。

白井 下宿はなかなかないよね。



(C)MAGES./アニメWAVE!!製作委員会

文/阿部雄一郎