• 「こいつ、動くぞ!」リアルサイコミュ!! 脳活動で操作成功!
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2020.10.29

「こいつ、動くぞ!」リアルサイコミュ!! 脳活動で操作成功!

(C)創通・サンライズ

国立大学法人東北大学と日立ハイテクのジョイントベンチャーであるNeUと、バンダイは、両社のリサーチコラボレーションにより、バンダイの「ZEONIC TECHNICS」を自身の脳活動のコントロールにより動かす試作開発に成功した。

NeUは近赤外(NIRS)を用いて日常生活での脳血流量の活動を計測する技術を持ち、その超小型センサーを応用した家庭用のサービスとして、脳を計りながら鍛える脳トレ(Active Brain CLUB)などを提供している。
一方バンダイは「ZEONIC TECHNICS Robotics and Programming Course I」にてミニチュアザクをスマートフォンアプリでコントロールする商品を提供している。
今回のリサーチコラボレーションはこれらの技術を融合することにより実現した。

<今回の試作開発の概要>
超小型脳活動センサー(XB-01)によって取得された脳血流量変化のデータは、無線通信によりスマートフォンに転送される。
スマートフォンには、ミニチュアザク(システム試験用)をコントロールする専用アプリケーションプログラムが内蔵され、今回XB-01専用SDK(ソフト開発用モジュール)を組み込むことにより、利用者の脳血流量変化を3段階のレベルに割り当てる。
これをあらかじめ設定した動作コマンドに変換し、無線通信にてミニチュアザクに送信することで、ユーザーが脳をコントロールすることでミニチュアザクを3段階に動作させることができる。

NeUでは、今回開発したXB-01用SDKを基に、新たな形のブレインフィットネス・トレーニングへの活用や、プログラミングを学ぶSTEM教育への活用シーンが創生できると考えているという。
例えば、ブレインフィットネス・トレーニングでは従来、課題と脳活動の状態をスマートフォンなど画面に表示することで行っているが、ロボットなどリアリティあるものをコントロールすることで、ユーザーのモチベーションを向上させたり、ホビーとして楽しむ行為が、自然に脳の活性化を促すことにつながる、新しいブレインフィットネス・ソリューションなどを実現できると考えているとのことだ。

なお、今回試作開発したロボットやアプリケーションの販売については、現状未定だという。

ちなみに今回のミニチュアのモデルになっているザクはMS-06Z。MSV(モビルスーツバリエーション)で登場したサイコミュ試験型ザクで、設定上ジオングの原型となる機体だ。
サイコミュとは、ニュータイプの特殊な脳波を感知し、モビルスーツの機体や武器を操作するシステム。
MS-06Zはそれほど知名度の高いMSではないが、今回のリサーチにはまさにベストマッチのモチーフといえるだろう。

>>>脳活動コントロールザクの画像を全部見る

(C)創通・サンライズ

アニメージュプラス編集部

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