• 監督インタビューで迫る『ミッシング・リンク』超絶映像の秘密!
  • 監督インタビューで迫る『ミッシング・リンク』超絶映像の秘密!
2020.11.01

監督インタビューで迫る『ミッシング・リンク』超絶映像の秘密!

(C)2020 SHANGRILA FILMS LLC.



――アクションシーンはS・スピルバーグ監督の『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』(81年)を参考にされたとのことですが、具体的にはどういう部分を?

実写のアクション場面は、速くて細かいカッティングを重ねていきますよね。それをストップモーション・アニメで再現するのは手法としてあまり適していないんですよ。8コマで成立するアクションを撮るだけでも準備など含めて2~3日はかかりますから、通常ならそういう場面はまずオミットされることが多いのです。しかし、今回はあえて実写的なアクションにこだわってやってみました。
メイキング風景

『レイダース』を観て感心するのは、登場するアクションに物語性があるところです。流れに起伏があって、笑いもあれば怖い一面もある――まるでミニムービーみたいな仕上がりで、個人的には最高だと思っています。あんな風に、この作品で観客にジェットコースターに乗っているような気分を味わってもらえたら、と考えたんです。

――では最後に、日本のアニメーションの中で監督のお気に入り作品を選んでいただけますか?

うーん……まず『もののけ姫』(97年)かな。世界観の豊かさ、大きなリスクを背負ったキャラクターたちの強さ、普通とは違うファンタジーの物語は今までに観たことがなかったからね。あと『わんぱく王子の大蛇退治』(63年)。この冒険譚は子どもの頃にテレビで観て「凄い!」と思った作品で、アメリカのテレビアニメ「サムライジャック」(01~04・17年)にも影響を与えていますしね。『わんぱく~』はアメリカでソフトが出ていなくて、やっと日本版をゲットしたんだけど、英語字幕がなくてセリフがわからないんですよ!(笑)

とりあえずその2作……いや、やっぱり『天空の城ラピュタ』(86年)も(笑)。こちらも『もののけ姫』同様、観たことのないユニークなファンタジー作品なのが魅力ですよね。



『ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒』
11月13日(金)新宿バルト9ほか全国順次公開

STAFF:監督・脚本・キャラクターデザイン/クリス・バトラー 製作/アリアンヌ・サトナー、トラヴィス・ナイト プロダクション・デザイン/ネルソン・ロウリー 音楽/カーター・バーウェル 視覚効果スーパーバイザー/スティーヴ・エマーソン

CAST:ライオネル・フロスト卿/ヒュー・ジャックマン Mr.リンク/ザック・ガリフィアナキス アデリーナ・フォートナイト/ゾーイ・サルダナ 長老/エマ・トンプソン

公式サイト:https://gaga.ne.jp/missing-link
Twitter: @Missing_Linkjp


(C)2020 SHANGRILA FILMS LLC.

アニメージュプラス編集部

RECOMMENDEDおすすめの記事

RELATED関連する記事

RANKING

人気記事