10月14日、東京・赤城神社でヒット祈願イベントが行われた
――上映時間が75分っていうのがまたいいですね。
本広 観客が実験的なものに耐えられる時間がそのくらいかな、と。実は90分越えのロングバージョンも作っているんですよ。――そうなんですか!
本広 こちらは地方の映画祭などで上映していこうと思っています。とはいえ、ロングバージョンも僕にとってはまだまだインデックス。本作の続きを、まだまだ撮っていきたいんです。どうやったら戦車をプールに入れられるか、ハリヤーをどう出そうとか……もう延々とやれちゃいますから。――続編の構想もあるとなると、今回ぜひヒットさせないといけませんね。
本広 いやー、ところが当たる気がしないんだよなー(一同笑)。「面白い!」と「わけわかんねー!」の両極端の感想になりそうで怖い。――最近だとクリストファー・ノーラン監督の『テネット』が、まさにその状況でヒット作となりましたよね。内容がわからない人はネットなどで情報を集めて、もう一回観に行く、みたいな感じで。
本広 確かに人の心に残る映画って、実はどこか謎めいているんですよ。まず『ビューティフルドリーマー』って何だ? と思ってもらって、調べるうちにいろいろな情報にぶち当たることで、作品をより深く楽しんでもらえたら嬉しいですね。これが上手くいったら、次は大森一樹監督の『すかんぴんウォーク』(84年)のリメイクを目指しますから。――え、本当ですか?
本広 『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』の同時上映は『すかんぴん』じゃないですか。僕、両作品に大きな影響を受けているので、これも実現させたいんですよ。――それは『ビューティフル』と二本立てで観たいですね(笑)。楽しみにしています!
『ビューティフルドリーマー』11月6日(金)テアトル新宿、池袋シネ・リーブルほかにて全国順次公開STAFF:監督/本広克行 原案/押井守「夢みる人」 脚本/守口悠介 キャラクター設定・構成/奥山雄太(ろりえ) 横山翔一 脚本協力/高井浩子 撮影/川越一成 音楽/菅野祐悟
CAST:小川紗良、藤谷理子、神尾楓珠、内田倭史、ヒロシエリ、森田甘路、伊織もえ、かざり、斎藤工、秋元才加、升毅 ほか
(C)2020映画「ビューティフルドリーマー」製作委員会