• 本広克行監督が語る『ビューティフルドリーマー』の実験と野望
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2020.11.05

本広克行監督が語る『ビューティフルドリーマー』の実験と野望

(C)2020映画「ビューティフルドリーマー」製作委員会

10月14日、東京・赤城神社でヒット祈願イベントが行われた

――上映時間が75分っていうのがまたいいですね。

本広 観客が実験的なものに耐えられる時間がそのくらいかな、と。実は90分越えのロングバージョンも作っているんですよ。

――そうなんですか!

本広 こちらは地方の映画祭などで上映していこうと思っています。とはいえ、ロングバージョンも僕にとってはまだまだインデックス。本作の続きを、まだまだ撮っていきたいんです。どうやったら戦車をプールに入れられるか、ハリヤーをどう出そうとか……もう延々とやれちゃいますから。

――続編の構想もあるとなると、今回ぜひヒットさせないといけませんね。

本広 いやー、ところが当たる気がしないんだよなー(一同笑)。「面白い!」と「わけわかんねー!」の両極端の感想になりそうで怖い。

――最近だとクリストファー・ノーラン監督の『テネット』が、まさにその状況でヒット作となりましたよね。内容がわからない人はネットなどで情報を集めて、もう一回観に行く、みたいな感じで。

本広 確かに人の心に残る映画って、実はどこか謎めいているんですよ。まず『ビューティフルドリーマー』って何だ? と思ってもらって、調べるうちにいろいろな情報にぶち当たることで、作品をより深く楽しんでもらえたら嬉しいですね。これが上手くいったら、次は大森一樹監督の『すかんぴんウォーク』(84年)のリメイクを目指しますから。

――え、本当ですか?

本広 『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』の同時上映は『すかんぴん』じゃないですか。僕、両作品に大きな影響を受けているので、これも実現させたいんですよ。

――それは『ビューティフル』と二本立てで観たいですね(笑)。楽しみにしています!



『ビューティフルドリーマー』

11月6日(金)テアトル新宿、池袋シネ・リーブルほかにて全国順次公開

STAFF:監督/本広克行 原案/押井守「夢みる人」 脚本/守口悠介 キャラクター設定・構成/奥山雄太(ろりえ) 横山翔一 脚本協力/高井浩子 撮影/川越一成 音楽/菅野祐悟

CAST:小川紗良、藤谷理子、神尾楓珠、内田倭史、ヒロシエリ、森田甘路、伊織もえ、かざり、斎藤工、秋元才加、升毅 ほか

(C)2020映画「ビューティフルドリーマー」製作委員会

アニメージュプラス編集部

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