• アップアップガールズ(2) 森永新菜の様々なきっかけと、諦めない腐らないこと《後編》
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2020.11.05

アップアップガールズ(2) 森永新菜の様々なきっかけと、諦めない腐らないこと《後編》

森永新菜さん


■諦めず、腐らず挑んだアプガ(2)オーディション

――ニートになったのが高2で、その冬にはアプガ(2)オーディションですよね。ニートだったとよく言っていますが、実はそんなに長い期間ではなかった?

森永 高校に入ってからはもう、韓国に行ってばかりでもう友だちからも「韓国住んでんのかと思った!」と言われてましたから。そこから事務所に入って、それがダメになって帰ってきてニートになったので、その落差が凄かったんですよね。自分の体感的には、ニート時期がもの凄く長かったんですよ。だからいつも、ニートニートと言っちゃうんだと思います。

――ですがそのニート時期に、アプガ(2)のオーディションを受けようと思ったということですよね。2019年2月3日の『アプガ(2) 新メンバー生オーディション特番』では、最終候補者の中でも堂々としていたのを覚えています。



森永 堂々としている演技は得意なんですよ(笑)。

――緊張していたり、歌詞が飛んだりとかいう最終候補者も多かったんですけれども、アプガ(2)新メンバーオーディションに至るまでの、森永さんの経験を聞くとそれも納得できました。特に高校生時代はもの凄く濃かったんですね。

森永 正直、韓国の事務所に入って、韓国で生活していた時期が一番辛かったんですよ。なので、どんなに辛くても、それに比べたら大丈夫だな、なんでもできるやと思うようになっちゃってたんですよ。

――なるほど、それが大きいんですね。

森永 もう誰よりも目立ってやれという、そういう精神でオーディションを受けました。でも、最終メンバーに会ったときに、全員可愛すぎて、元アイドルグループにいたという子もいて「もう私、負けたな」とは思っていました。それでとりあえずは、SHOWROOM審査では誰よりも多く配信して、課題も誰よりもがんばろうと思いました。

――SHOWROOM審査を経ての2019年2月17日『アプガ(2)新メンバーオーディション特番』でも、今見ても歌もダンスもしっかりしてますよね。



森永 あの前に2日間みっちりレッスンがあって、2日目家に帰ったらもうフラフラだったんですけど、レッスンの復習をして深夜2時くらいに寝落ちして、朝は「ヤバいヤバい!」って起きて、電車で課題曲聴いて、ダンス動画観ながらオーディションに向かってましたね。

――「負けたな」と思いながらも、諦めることはしなかったんですね。

森永 そこで諦めたら、これまでやってきたことの意味がなくなると思ってました。それに面接の時に私の前にいた可愛くて顔もちっちゃい子が「あなたなら受かると思うからがんばってね」と言って、手を握ってくれたんです。その子は最終候補者にはいなくて…それを思い出して、あの子のためにも、諦めずに、腐らずにがんばろうと思っていたんです。

――最終の自己アピールでは、やっぱりアプガ(2)メンバー紹介ラップがよかったです。

森永 もう誰もやらないことをやりたいというのが根底にあったんです! こんなん誰もやらんやろって(笑)。

――ラップって、それまでやったりしたことはあったんですか?

森永 まったくやってなかったんですよ。でも、K-POPにはラップが入っている曲が多いんですよ。アルバムとかにもラップ曲があったりして。そこで聴いてはいたので、なんかやっちゃいました(笑)。

■アプガ(2)に合格してからも、諦めず腐らない森永新菜

――2019年3月3日、見事、3期メンバーとして島崎友莉亜、新倉愛海とともに合格を果たしました。ですが、ほかの2人はアイドル経験者というのもあり、そこからが大変だったのではないですか?

森永 2人に対して、まず劣等感がありました。入った瞬間に「自分1人だけ、できないやつじゃん」って思いました。それに合格発表の時に、元アイドルの最終候補者のファンだった人が観に来てくれてるだろうと思いましたし、そこに元アイドルでもなんでもない私が合格者で登場しても「は? なんで合格してんの?」とか思われるんじゃないかと…そこが凄く怖かったです。正直、足を引っ張っちゃうんじゃないかって思っていましたね。

――なるほど、そこまで思っていたんですね。

森永 ですが、合格発表の時に観に来てくれていたファンのみなさんがもの凄く暖かく迎えてくれて! 「にーな!」なんてコールしてくれて! 「キャー! 呼ばれたー!!!」と思ってました(笑)。

――あの両手を挙げた、変な登場のしかたもインパクトありましたよ。

森永 今だから言いますけど、あれは緊張し過ぎていて、それを隠すための照れ隠しでした。それが、森永なんですよ(笑)。

――でもあれで、ファンにもかなり覚えてもらえたと思いますよ。

森永 ヤバいやつと思われてしまいましたね。ヤバいやつではないんですけれども。

――いや、ヤバいやつだとは思いますけど。

森永 ヤバいやつではないんですよ。あれは失敗しましたね。本当にヤバいやつではないです。大丈夫です。はい。

――(笑)。そこから、マイナビBLITZ赤坂の単独公演での初ステージまで1カ月もなかったですよね。

森永 マイナビBLITZ赤坂の単独公演では、もう本当についていくのに必死でしたね。正直3期メンバーの出番は少なかったんですけれども、先輩たちのリハーサルもしっかり見させてもらって、ライブをどう作っていくのかというのを学ばせてもらいました。

――正直、アイドルグループ経験者の島崎さん、新倉さんはちゃんとこなしていた印象ですけど、森永さんはダンスはがんばっていましたが、フォーメーションに苦戦しているのではないかと思っていました。

森永 そうでしたね。振り付けを覚えるのはまだなんとかなったんです。フォーメーション、位置を覚えるのが大変でしたね。今でも時々間違えたりしますから。言わば団体行動じゃないですか。森永は個人行動が多かった人間なので、すごく苦手で大変でした。

文/アニメージュプラス編集部

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