• 「妖精を倒していた時期があります」花澤香菜が語る『羅小黒戦記』
  • 「妖精を倒していた時期があります」花澤香菜が語る『羅小黒戦記』
2020.11.06

「妖精を倒していた時期があります」花澤香菜が語る『羅小黒戦記』

 花澤香菜さんとシャオヘイのぬいぐるみ (C) Beijing HMCH Anime Co.,Ltd

中国発のアニメ『羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ) ぼくが選ぶ未来』。WEBアニメからスタートし、人気に火が付いて劇場版まで制作され、中国国内での興行収入約49億円を記録する異例の大ヒットとなった同作。2019年には、日本国内でも字幕版が公開され、アニメファンやアニメ関係者たちの間では、その想像以上のクオリティに賞賛の声が上がっていたが、このほど、日本語吹き替え版になって、11月7日(土)より、全国の劇場で公開される。

公開に先立ち、本作の主人公で、人間に住む場所を追われた黒ネコの妖精:シャオヘイ役を演じた花澤香菜さんに作品の魅力を伺った。妖精と戦っていたという花澤さんの幼少期の話まで飛び出たインタビューを撮り下ろし写真とともにお届けする。

――中国で大ヒットしていた今作ですが、ご存知でしたか?

花澤 話題になっているというのは知っていたので、どういう作品なのかなと気にはなっていました。だから、シャオヘイ役をお願いしますというオファーをいただいた時に、「あの作品か!」と思いましたね。シャオヘイを演じるというのが分かった上で映像を観たのですが、シャオヘイが可愛すぎて、「これをやるのか……。ハードル高いな」と思いながら観てました(笑)。

――ハードル高いなと思いつつも、物語には没頭できた感じでしょうか?

花澤 そうですね。とにかく映像が綺麗で、アニメーションの動き方も、アクションシーンで滑らかに動いた後に急に止まったりといった切り返しが激しくて、凄く惹き込まれました! ギャグシーンも間が面白くって。笑いどころがたくさんあるところにも惹き込まれましたね。何より、キャラクターが魅力的ですよね。シャオヘイはもちろんですけど、ムゲンとフーシーもこういう人いそうと思いながら観られるところがあって。それぞれの良さがあるところが良いなと思いました。

――シャオヘイは、ムゲンとフーシーという価値観の違う二人の間で揺れ動きながら成長していく役どころでしたが、実際にシャオヘイを演じるにあたっては、どのように演じていったのでしょうか?

花澤 ネコの(ニャーニャー鳴く)ところはほぼ(中国語版の)原音が使われて、ところどころ必要なところだけ吹き替えるので、そこは出来る限り原音に寄せようと意識しました。セリフの部分は、例えばこの笑い方凄くシャオヘイっぽいけど、自分だったら絶対に出てこなかった表現だなというところは(原音を)真似してみたり。ムゲンとのやりとりの中で、心の距離感が変わってくるところは、自分の思った風にやってみようかなと、真似する部分とそうじゃない部分とは分けてやっていました。

――そうじゃない部分と言いますと?

花澤 特に言えるのは、最後にフーシーと戦う場面です。憧れもあって、今までは気を遣いながら、ちょっとおずおずと喋っていたフーシーに対して、「僕は違う道を行くよ」と決意をしたところのシャオヘイは、凛々しくカッコよくしてというディレクションもあったので、結構そこは強めにやりましたね。彼がどんどん新しい道へ進んでいるというのが明確に分かったほうが良いんだろうなと思って。

――心の変化というのはどのように意識されていたんでしょうか?

花澤 それこそフーシーと一緒にいた頃は、フーシーの考えが正しい=人間は悪いものだと思い込んでいたけど、人間と触れ合う中で、なんか違うんじゃないかってどんどん変わっていくんです。シャオヘイは結構柔軟性のある子だと思うんですよね。きっと、フーシーの側にいたらそのままだったかもしれないけど、ムゲンの言うことも、つっけんどんに返してはいるけどちゃんと聞いてるし、身の回りに起きたことをちゃんと自分の中に落とし込めている。そんな風に二人に影響されていくシャオヘイというのを意識しながら演じました。

――シャオヘイの成長のきっかけとなるムゲンとフーシーは、それぞれ宮野真守さんと櫻井孝宏さんが演じていらっしゃいますが、お二人の声を聴いてどんな印象を受けましたか?

花澤 ムゲンとフーシー役が宮野さんと櫻井さんと聞いた時に、「ぴったり過ぎる。私もそう思う!」と思ったんです。宮野さんに関して言うと、ムゲンは何周人生を回ったんだろうというくらい達観したキャラクターで、あまり長くは喋らないんですが、一言一言印象に残るというか惹き込まれるというか、ああいう雰囲気を出せるのは宮野さんですよねと思ったり……。抜けているところも宮野さんの声の柔らかさとマッチしていて、可愛らしいところがあるのも、宮野さんらしさあるなと(笑)。櫻井さんに関して言うと、あんなに必死に捨て身で戦っている櫻井さんってあんまり見たことがないので、新鮮な気持ちになりました。いつも一ミリも動かずに敵を倒しているイメージがあるので、貴重な櫻井さんのお声を聴いているなと思いましたね(笑)。
▲ムゲン(左)とシャオヘイ
 (C) Beijing HMCH Anime Co.,Ltd

アニメージュプラス編集部