4オクターブのツインボーカルが魅力の5人組ダンス&ボーカルグループ、Da-iCE(ダイス)が、6カ月連続で作品をリリース中だ。“五感で感じるエンターテインメント” をコンセプトに、それぞれ視覚や聴覚などの五感に訴えかけるナンバーとなっている。第1弾シングル『DREAMIN’ ON』(8月26日発売)は、TVアニメ『ONE PIECE』の主題歌として、読者も耳にしたことがあるはず。そんなDa-iCEのことがもっと知りたい! というわけで、アニメージュプラスでは全6回にわたり、インタビュー連載を実施。パフォーマーの工藤大輝さん・岩岡徹さん・和田颯さんの3人に、Da-iCEのことや新曲のことはもちろん、プライベートや趣味について語ってもらった連載の第5回をお届けする。
【Da-iCE短期連載】第5回:Da-iCE=サイコロトーク② Da-iCEメンバーが語るアニメと究極の生姜焼き
――第4回からの続きですが、工藤さんの中で特に印象深いアニメ作品はありますか?工藤 アニメを見るようになったきっかけは、最初は小学生の時に見た『美少女戦士セーラームーン』。亜美ちゃんが好きだったんですけど、当時はまだ好きな作品やキャラクターについて話せる環境じゃなくて。そのあと、またアニメ熱が再燃したのが『涼宮ハルヒの憂鬱』あたりでした。『PSYCHO-PASS』とか『ジョーカー・ゲーム』みたいなサスペンス系の作品も好きですね。『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』と『ジョジョの奇妙な冒険』のアニメは、クオリティがめちゃくちゃ高くて大好きでしたし、『進撃の巨人』は作画やアニメのレベルに驚きました。
――毎クールいろんな作品をチェックして見ているのが伝わってきます。
工藤 そうですね。ノイタミナ作品も好きでした。『東のエデン』とか。
和田 思い出したけど、大輝くんの『ハガレン』の見方がめっちゃマニアックだったんです! これも家に泊めてもらってる時に見せてもらったんですけど、「最後のシーンのセリフからエンディング曲への入りのタイミングがすごいから見て!」って言われて。
岩岡 マニアックだ(笑)。
工藤 そうだったそうだった(笑)。
和田 実際に見せてもらったら、確かに素晴らしくて、見終わった後は僕も拍手してました。
工藤 あはは! 『ハガレン』26話「再会」のシーンですね。エドが真理の扉を開いて、ようやくアルを見つけるんですが引き戻されちゃって。そこでエドが必死にアルの名前を呼びながら、「いつか必ず迎えに来るぞ、待ってろ、待ってろ―――!」って叫ぶんです。そこから福原美穂さんの「Let it out」が流れてくる一連のシーンがとにかく素晴らしい! 完璧なタイミングで曲が流れるので、感動しすぎてそのシーンを10回以上見ました。
――それはすごい…!工藤 エンディングの曲が入ってくるタイミングとかって、僕らにとっても演出面の参考になるんです。見ている人がゾクゾクするようなタイミングで曲が流れると、こんなにも感動するものなんだって。アニメでもドラマでも、視聴者の心理を分かった上で狙って演出をしてくるので、すごく勉強になります。
――Da-iCEのライブの演出面でもメンバーの意見を参考にすることがあるんですか?工藤 そうですね。ライブは皆で話し合って組み立ててます。曲の終わりをどのくらい伸ばすとか、どこでMCを挟むとか。そんなライブの演出を突き詰めたものが、アニメにはあるんです。完璧なエンディングの印象的なアニメ作品って、結構あるよね。
和田 『あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない。』もやばかったです。大号泣。
工藤 あれはもう、泣いちゃうようにできてるよね。『ジョジョの奇妙な冒険』なんかは、オープニング曲に特殊演出が加えられるところも好きですね。曲が止まったり巻き戻ったり、昔のアニメにはなかったような細かい演出が散りばめられていて、テンションが上がるんです。
――視聴者が、細かい演出に気づいたりそれを楽しんでくれるのを分かっていて、こだわってくれているのかもしれませんね。工藤 それがSNSでバズったりしますしね。そういう遊び心の走りは『ハルヒ』だと思うんです。「エンドレスエイト」なんてやっちゃう作品、それまでなかったはず。毎週同じ話をわざと放送するなんて、あの時代ではかなり異質ですよね。今はそういう凝った作品が増えたので、毎週リアルタイムで見るのが楽しいです。
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