――映像のクオリティを重視するのであれば、生ではなく事前収録という方法もありますが、それでも生にこだわる理由は?
工藤 オンラインライブの場合、見てくださっているお客さんのコメントを読むことができるんです。コメントを通してやり取りができるのが、生でやる大きな意味だと思います。
和田 例え画面越しだとしても、皆さんからの熱量は伝わってきましたし、僕らも伝わると思ってやっています。収録にはない、生だからこその空気感や熱量をもってお互いにその時間を楽しめるのがいいですよね。
岩岡 普段の収録も真剣に挑んでいますが、もし間違えた場合、最悪やり直しもできちゃうっていう思いがどこかにある気がします。人間なので(笑)。でも生は一発勝負。その一瞬にかける良い緊張感が出ると思うと、やっていて楽しいんです。僕も家でテレビをつけた時に、生放送の番組がやっているとつい見ちゃうんです。同じような内容の番組が放送されていたら、生放送の方を選びますし。今この時間にやっているものなんだって思いながら見ると、受け手側の熱量も高くなるはず。
――先ほどもお話に出ましたが、6都市19公演が予定されている自身初の全国アリーナツアー『Da-iCE ARENA TOUR 2021』への意気込みをお聞かせください。
工藤 1年ぶりのツアーになります。こんなにツアーの間が空くことなんて今までなかったので、ただただ楽しみですね。6カ月連続リリースのシングルやアルバムの曲もありますし、ライブでやりきれなかった前のアルバムの曲もあるので、ファンの皆さんに気持ち良くなってもらえたらと思います。でも今は何よりも、無事に開催できることを祈ってます。
和田 僕らのライブがやりたかった欲以上に、お客さんたちのライブを見たかった欲が爆発すると思うので、お互いの熱量を肌で感じられるのが楽しみです。僕らも久しぶりなので、がっちがちに緊張してるかも。
工藤 感覚を取り戻すのが大変だろうね。
岩岡 楽しみですね。全国を回るなんてことも久々ですしね。オンラインライブもいいけど、やっぱり生のライブがいいなと思ってもらえるようなライブができたらいいなと思います。
工藤 楽曲は、リリースすることではなくライブでやることで、やっと皆さんに届いたことが実感できるんです。曲のどんなところで盛り上がるのかとか、客席からどんな反応が返ってくるのかとか、そういうキャッチボールをして完成するものなんです。今はまだ想像で補うしかないので、どんなリアクションが返ってくるのかすごく楽しみですね。とはいえこのご時世ですから、お客さんはいつものように声が出せないと思います。他の方法でどうやってライブを楽しんでもらうか、まさに今考えているとことです。とにかく、生でできることだけでも嬉しいというのが、今の率直な気持ちです。
――全6回にわたってたくさんお話いただきありがとうございました! 最後に、ファンへのメッセージをお願いします。
和田 またライブができるようになった時、皆さんと楽しめるように僕らも頑張ります。もし最近Da-iCEを知ってくださったり、この記事を読んで興味を持ってくださったりした方がいましたら、ぜひライブに足を運んでいただけると嬉しいです。
工藤 気になってくださった方は、ぜひYouTubeで僕らのMVを観てほしいです。いいなと思ったら、ぜひライブに!
岩岡 ライブに尽きますね。よろしくお願いします!
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