• 『アーヤと魔女』予告PVが伝えるスタジオジブリの新境地と不変の魅力
  • 『アーヤと魔女』予告PVが伝えるスタジオジブリの新境地と不変の魅力
2020.12.03

『アーヤと魔女』予告PVが伝えるスタジオジブリの新境地と不変の魅力

(C)2020 NHK, NEP, Studio Ghibli

宮崎吾朗監督の最新作、そしてスタジオジブリ初の全編3DCG制作となる長編アニメーション『アーヤと魔女』の予告PVが、NHKアニメの総合情報サイト「NHKアニメワールド」内で公開されている。

本作は『ハウルの動く城』で知られるダイアナ・ウィン・ジョーンズの原作をアニメ化したもの。舞台は1990年代のイギリス、自分が思いどおりに過ごせる孤児院での生活を満喫していた10歳の少女・アーヤの日常は、ある日突然やってきたド派手な女と長身の男のカップルに引き取られたことで大きく変わってしまう。女はアーヤにこう告げる。

「あたしの名前はベラ・ヤーガ。魔女だよ。あんたをうちにつれてきたのは、手伝いが欲しかったからだ」

アーヤは怖がるどころか、「おばさんが私に魔法を教えてくれるかわりに、私がおばさんの助手になったげる!」とワクワクした表情を見せる。しかし、ベラ・ヤーガはただアーヤをこき使うばかりだし、怪しげな長身の男・マンドレークは食事時しか顔を見せず、「私をわずらわせるな」といつも不機嫌そう。生まれて初めて〝思いどおりにならない” 壁にぶつかったアーヤの反撃が始まった――。

今回公開された約2分のPVは、前半でアーヤが孤児院の仲間や大人たちを手玉に取るゆったりした様子を、そして後半は一筋縄ではいかなそうなベラ&マンドレーク、彼らの家で起こるドタバタに揉まれながらも決して負けない彼女の様子を短いカットの畳みかけで一気に見せていく。3Dアニメ独特の質感は、これまでのジブリ作品とは一味違うイメージを観る者に訴えてくるはずだ。
先に発表されていたキャストの声もここで解禁。寺島しのぶさん(ベラ)、豊川悦司さん(マンドレーク)、濱田岳さん(黒猫のトーマス)、そして平澤宏々路さん(アーヤ)の演技がバッチリはまった3Dキャラのキャラクターは同じく新鮮な印象を与えるが、その動きやコロコロと変わる表情の豊かさが重なる中で、やはり「スタジオジブリ作品」を観ている気分になってくるから面白い。

今年6月にカンヌ国際映画祭が発表した「オフィシャルセレクション2020」56作品の1作に選ばれて世界からも注目を集める本作、この予告を観れば年末の放送が今から待ち遠しくなってしまうこと間違いなしだ。

(C)2020 NHK, NEP, Studio Ghibli

アニメージュプラス編集部

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