数々のヒット作を⼿掛けてきたスタジオジブリのプロデューサー・鈴⽊敏夫の「もう一つの仕事」に焦点を当てることでスタジオジブリの原点を振り返る展覧会『「アニメージュとジブリ展〜鈴⽊敏夫の仕事〜」それは、⼀冊の雑誌から始まった』が、2021年4⽉から開催される。
鈴⽊敏夫は、⽇本初の本格的な商業アニメーション専⾨誌「アニメージュ」を1978年の創刊から中⼼となって⽀えて、『宇宙戦艦ヤマト』『機動戦⼠ガンダム』などに象徴される⽇本で最初のアニメブームを盛り上げた⽴役者の⼀⼈でもある。誌面で様々な試みを⾏う中で⾼畑勲、宮崎駿両監督と運命的な出会いを果たし、84年の『風の谷のナウシカ』アニメ映画化をきっかけにして編集者でありながらスタジオジブリ誕⽣への道筋を作っていくこととなる。
本展⽰では、鈴⽊敏夫が編集に携わっていた78年7月号(創刊号)から1989年11⽉号までの12年弱にわたる「アニメージュ」をもとに、70年代・80年代を席巻した爆発的なアニメブームから『ナウシカ』の成功、そしてスタジオジブリ誕⽣と『天空の城ラピュタ』(86年)までの歩みを振り返る。
そして、本展示では “編集者” 鈴木敏夫の仕事にも着⽬。本誌を作る上で確⽴していった鈴⽊流プロデュース術とはどういうものか、それが後の作品制作にどのような影響を与えたのか、そして鈴⽊敏夫と「アニメージュ」が⽇本、そして世界のアニメーションの歴史と⽇本⽂化に与えた影響も紹介されるという。
まずは2021年4月から東京の松屋銀座にて開催、以降は宮城県⽯巻市など全国を巡回する予定。展示内容も含めて、さらなる新規情報に期待しよう。
(C)1984 Studio Ghibli・H