• 何度も立ち上がるウルトラマンが原点です! 畠中祐インタビュー
  • 何度も立ち上がるウルトラマンが原点です! 畠中祐インタビュー
2020.12.26

何度も立ち上がるウルトラマンが原点です! 畠中祐インタビュー

(C)円谷プロ (C)ウルトラマンZ製作委員会・テレビ東京



ウルトラマンを応援したことを忘れないで


――ウルトラマンシリーズが始まって半世紀以上経ちます。これだけ長く続いているシリーズの魅力は何だと思いますか。

畠中 僕はウルトラマンの格好よさに憧れました。子どもの頃は、声を張り上げて応援するんですよね。ウルトラマンが挫けそうになったときに、みんなウルトラマンの名前を叫ぶ。そこで立ち上がるウルトラマンが本当に格好よかったし、僕のヒーロー像はそこが原点だったと思います。何度でも立ち上がるウルトラマンに勇気をもらったし、諦めずに立ち上がる姿、カラータイマーが鳴り続けても最後まで戦おうとする姿に何度も心を打たれたので、ウルトラマンの魅力って、その諦めない姿だと思います。
そして大人になってから観直すと、今回の『Z』もそうですが、ヒーローとして考えるべきことというのが、「子どもが考えるには難しくない?」ということまで提示してくる。『セブン』なんて特に多かったと思います。大人になって観て考えさせられていることにふと気づく瞬間があるんです。
ウルトラマンが長く愛される理由は、ストレートな勇気を与えてくれることと、ちょっと考えさせてくれる重厚なストーリー。それが折り重なってできたものだと思います。子どもから大人まで何度も観られる。それがウルトラマン最大の魅力かなと思います。

――子どもたちの声援に応えるヒーローに、グッときます。

畠中 ストレートで純粋な熱量にたまらなく感動しますよね。僕も今回のEXPOの台本を読んでいて普通に泣きそうになるくらい熱かったです。公演は10日間あるんですが、1回だけ客席で観たいですね。今年は子どもたちの声が聴けないのは寂しいけれど、拍手でパワーを貰って、一緒に熱くなれる空間がある。開催できることが嬉しいです。
すごく貴重な体験をさせてもらっていると思います。僕にとっては一生ものの大事な経験です。

――来年、新しいシリーズが始まると今度はゼットが先輩になりますね。

畠中 ゼットが先輩かぁ。あまり想像できないですが、どうなるのかな。またひと皮もふた皮も向けたゼットが観られるといいなと思うし。ゼロをずっと応援してきた人は、ゼロが師匠になることに驚いたと思うんですが、それと同じようにゼットが師匠になるっていうことが起こった時は、本当に大きな背中になっていると思うし、そういう姿も見てみたいですね。むちゃくちゃそのときが楽しみですね。

――ゼロも誕生して10年で師匠になっていますからね。ゼットもそう遠くない将来に待っているんじゃないですか?

畠中 想像できないですね。そんなに長い間ゼットを演じることができるなら、僕が今まで演じてきたキャラクターの中で最長になるかもしれない。そんな未来が待ってるのかなと思うと、ワクワクします!

――有り続ける限りやり続けていただきたいです。

畠中 もちろん! 僕の声がでなくなるまではずっと演じていきたいと心から思います。

――最後にファンの方や子どもたちへメッセージをお願いします。

畠中 小さい頃から観てきたウルトラマン、ウルトラマンに育ててもらったといっても過言ではないくらい、ウルトラマンからいろいろなことを教わりました。ウルトラマンとの出会い、ウルトラマンを観てきた思い出は、これから先大人になったとき、きっととても大切なものになると思います。ゼットを観てくれている子どもたちも、ウルトラマンを応援したこと、ウルトラマンにかけた声、それはこれから大人になっても忘れないでね! って心から思います。これからのウルトラマンとの人生を楽しんでください、ありがとうございます。



Profile
はたなか たすく ● 8月17日生まれ、神奈川県出身。『遊戯王 ZEXAL』の九十九遊馬 役、『うしおととら』の蒼月潮 役、『SK∞ エスケーエイト』の暦 役など数々の作品に出演。2020年よりウルトラマンゼットを演じる。

(C)円谷プロ (C)ウルトラマンZ製作委員会・テレビ東京

文/アニメージュプラス編集部

RECOMMENDEDおすすめの記事

RELATED関連する記事

RANKING

人気記事