• 『アーヤと魔女』求められたのはラフでやんちゃなサウンドトラック
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2020.12.29

『アーヤと魔女』求められたのはラフでやんちゃなサウンドトラック

(C)2020 NHK, NEP, Studio Ghibli



――さて、できあがった作品をご覧になっての感想は……。

武部 最初に抱いたアーヤのイメージは、もっとずる賢くて、大人をだまくらかして魔法を教えてもらう、こまっしゃくれた感じだったんですが、本編を見ると本当にアーヤが可愛くて。あと、作画の方だったり声優さんだったりの力がすごく大きいと思うのですが、それぞれのキャラクター像が人間味あふれる、いいバランスに仕上がっていたと思います。

――吾朗監督とは約10年のお付き合いになると思いますが、一緒に作品を作るパートナーとしてどのような印象を持たれていますか。

武部 『コクリコ坂から』の時からそうなんですが、僕の作る音楽はフィルムスコアリング(映像に合わせて作曲すること)ではないんです。他のいわゆる劇伴作家の方は、その辺りをもっと綿密に作っていくんでしょうが、おそらく僕の曲は思いついたアイディアをどんどん形にしていく、ある意味ラフな作りになっていると思うんです。

それなのに、吾朗監督はよく付き合ってくださっているな、という感じもあります(笑)。もしかしたら、映像にぴったりフィットする音楽ではなく、ちょっと違和感や物足りなさがある部分を楽しんでいただいているのかもしれませんね。

――自分のフィルムにはそういう音楽が欲しいと考えている?

武部 ええ、久石譲さんのような綺麗なオーケストレーションではなく、もっとやんちゃな部分が欲しかったのではないかと思います。

(C)2020 NHK, NEP, Studio Ghibli

※このインタビュー完全版は、「ROMAN ALBUMアーヤと魔女」に掲載されます。

アニメージュプラス編集部

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