Rude-αが叫ぶ！疾走感が気持ちイイ『SK∞ エスケーエイト』OPインタビュー

――カップリングの『Spotlight』は、卒業ソングにピッタリな歌ですが、意識して作られたのでしょうか？

Rude-α　卒業だけではなく、いろいろな別れをテーマにして、卒業ソングを連想させたいと思いながら歌詞を書きました。歌詞と同じようなシチュエーション、新たな旅立ちのタイミングで聴いた人が、この曲を何年か後に聴いたときにも、当時の感情が蘇るような曲にしたいと意識して作りました。いつもは音楽的に、音として耳から入ってきた情報を「いい」と思えるように作っているんですが、今回は歌詞を聴いたときに「いい」と思えるものを作ったつもりです。

――タイトルの『Spotlight』について教えてください。

Rude-α　別れの季節って暗いイメージがあるじゃないですか。でも、別れがあったからこそ、出会えることがあると思うんですよ。だから僕らが向かっている先は暗い道ではなくて、いつかスポットライトみたいなものが当たっている大舞台。そこに向かっていくための別れなんだよっていう意味で、『Spotlight』という明るいワードをタイトルにしました。

――卒業式にみんなで歌うときに気をつけるポイントなどアドバイスはありますか？

Rude-α　ちょっとテンポが速いから、みんなで歌うとバラバラになると思うので（笑）、もし卒業ソングとして歌っていただけるんだったら、ピアノとかでアレンジして少しテンポを落とすと歌いやすいと思います。あとラップっぽい部分もあるので、ラップを卒業式で歌うことができたら新しい試みだと思うので面白いですね。

――Rude-αさんの卒業にまつわるエピソードはありますか。

Rude-α　中学校の卒業式のときに、卒業式が終わって帰ろうと思ったら、一学年下の喋ったこともない女の子から急に手紙を渡されて、「第二ボタンをくれませんか」と言われました。戸惑ったんですが、「はい」ってボタンを渡したら、その子が嬉しそうに帰っていった思い出があります。俺はモテないと思っていたけど……。その後、第三ボタンをまた第二ボタンにつけかえて（笑）。「まだ第二ボタンは残ってるよ」感を演じていました。

――その第二（第三）ボタンはなくなりました？

Rude-α　もうひとり声をかけられて、また第二ボタンを渡しました。その後、第四ボタンを第二ボタンに（笑）。

――いいエピソードですね（笑）。

Rude-α　本当ですか（笑）。

――新型コロナウイルスでライブも厳しい状況になっているかと思いますが、ライブに対する思いなど教えてください。

Rude-α　全国ツアーがキャンセルになりましたが、約二カ月間の自粛期間を、僕はマイナスには捉えてはないです。それまでずっと忙しかったので、自分自身を見つめ直す良い機会になりました。
有観客ライブは難しいので、オンラインのライブになりましたが、オンラインはオンラインの良さがあると思います。人混みが苦手でライブに行けない人、ハンディキャップを抱えていてライブに行くのが難しい人とか、さまざまな理由でライブに参加できない人がいると思うんですよ。でも、オンラインライブであれば、北海道でも沖縄でも僕の音楽が好きな人たちが、同じ時間を共有することができるので、すごくいいことだなって思います。それと、僕は若干オンラインライブの方が好きかもしれないですね（笑）。たまに知り合いが客席の一番前にいると驚いて歌詞が飛ぶこともあるので（笑）。あと、コール＆レスポンスがない中でライブをやることって結構難しいことなんですが、アーティストとして試されているような気がして、やり切れたときの満足感がありますね。オンラインライブは修行の場であり、楽しみもあるので僕は好きですね。
有観客でライブができるようになっても、定期的にオンラインライブもやってみたいですね。

――今回、『Paradise』をリリースするにあたって、楽しみにしているファンに向けてのメッセージをお願いします。

Rude-α　アニメ『SK∞ エスケーエイト』のOPテーマを機に、初めて僕の音楽を聴く人にも出会えると思いますが、僕自身、皆さんと出会えるのを楽しみにしています。人の日常に寄り添えたらなと思ってるので、『Paradise』を通して、オンでもオフでもライブで会える日が楽しみです。音楽の上で会えたらいいなと思います。それと、アニメの第１話を視聴させてもったのですが、すごく面白くて、本気で続きが気になったので、皆さんも楽しみにしてください。