• 新曲全曲紹介!ASCA最新アルバム『百希夜行』を徹底解剖
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2021.01.20

新曲全曲紹介!ASCA最新アルバム『百希夜行』を徹底解剖

1月27日にアルバム『百希夜行』をリリースするASCAさん


――続いては、阿部真央さんがプロデュースした楽曲『regain』についてお伺いしたいのですが、阿部真央さんからの楽曲提供は今回で2作目。元々阿部さんのファンだったんですよね?

ASCA もう大好きで! 中学生の時に真央さんの曲を聴いた衝撃が忘れられなくって……。こんなにかっこよくて、色々な歌い方で表現できる女性がいるんだ! かっこいいな! って思った方の一人です。なので、プロデュースしていただけると知った時は凄く嬉しくって! 実は、前回初めてプロデュースいただいた時に、楽曲を2曲用意していただいていたんです。お選びくださいって。

――お選びくださいなんて、それは贅沢!

ASCA そうなんです! 2曲あるうちの1曲『NO FAKE』を先に発表させていただいたんですが、この『regain』もようやくお届けできるということで。真央さんが私のライブを観に来てくださる機会があったのですが、『NO FAKE』が私のライブを観る前に作ってくださった曲で、今回の曲がライブを観た後に作ってくださった曲なんです。

――では、『regain』はより、ASCAさんのイメージに合う楽曲になっているんですね。

ASCA 『NO FAKE』は真央さんの色が強くて、歌っていても真央さんの遺伝子が伝わってきて、背中を押されているような気持ちになるので、ライブで歌うと最強になれる曲。『regain』は、私のライブを観ていただいてから書いてもらったからこそ、完成した歌詞やメロディだなと感じています。ちなみに、今回のアルバムのジャケ写には、引き連れていくというイメージで船が描かれているんですが、なんと『regain』の歌詞に「錨を上げて進むのは私だから」という歌詞があるんです! こんなにぴったりなものがあるのか!と、歌入れをしながら震えました。

――狙っていた訳ではなく、たまたまだったのですか?

ASCA 本当にたまたまなんですよ! だから余計びっくりしました。デモを聴いた時の印象は難しい! という感じだったのですが、男になったつもりで歌いましたね(笑)。

――確かに力強いパワフルな曲ですよね。

ASCA AメロBメロが凄く低くて。綺麗に歌うよりは、男っぽく歌ったほうが良いかなと思って歌いました。歌詞の中で特に気に入っているのは、「生まれた意味くらいはこの手で掴みたいから」というところ。真央さんと話した時に、自分らしくいることって大変だよねという話をしたんですよ。自分らしさを貫いていくことは難しいけど、それが人を引っ張っていくということに結局は繋がると思うからって話していただいて……。そんな話がこの歌詞に繋がっていると思うんです。

――深いですね……。真央さんと話しをされたのはいつだったんですか?

ASCA 曲を提供していただくと決まった時にヒアリングがあって、その時ですね。スタッフさん達が気を利かせてくださって真央さんと二人っきりにしてくれたんです。1対1で1時間くらい話して。ほぼ初対面なのに、こんなことまで話して大丈夫かなっていうくらいに全てをさらけ出したからこそ、書いていただけた曲かなと思います。

――かっこいい、鼓舞される曲ですよね。

ASCA 重永亮介さんの編曲も良くって! 編曲済みの楽曲を聴いた時は、お祭りソングじゃん! 法被着たいなって思いました(笑)。こんなアゲアゲな、聴くだけでわっしょいわっしょいってなるような曲は初めてなので、ライブが楽しみなんです。「取り戻す?」っていう歌詞があるんですが、そこが真央さん的に、ファンのみんなにも言ってほしいところらしいので、この記事を読んでいるファンの皆さん! 是非ライブで一緒に歌ってください!

――この記事を読んだファンの方主導で、ライブで声を上げてほしいですね(笑)。楽しい『regain』から一転して、『SAYONARA』ですが、どんな曲になっているのでしょうか?

ASCA これって、デビュー当時から、デモとしてずっとあった曲なんですよ。サビの「さよならは痛い痛い痛い」という歌詞がずっと頭に残っていて……。以前、配信限定で『偽物の恋にさようなら』という曲を分島花音さんと共作させていただいたんですが、その曲が「この恋は本物の恋じゃなかったんだ、さよならー」という感じの女子目線の曲なんです。対してこの曲は、男性目線の曲なんです。こっぴどく振られてしまった男性の気持ちを歌っています。

――こっぴどく振られた男性の話だと聞いてから歌詞を読むと凄く悲しいです。歌詞はすんなり書けましたか?

ASCA ずっと頭に残っていた「さよならは痛い痛い痛い」は絶対に歌詞に残そうと決めていたので、そこから繋いでいった感じですね。この曲は『偽物の恋にさようなら』の曲のアンサーソングみたいな感じなのですが、『偽物の恋にさようなら』の女の子が結構酷い女だったなって思っていて(笑)、話をあのまま終わらせたくなかったんですよね。

――では、『SAYONARA』には、ASCAさんの優しさが出ているんですね。

ASCA 出ちゃいましたかね。優しさ(笑)。ちょっと罪滅ぼしというか、希望ももてるような歌詞にしてみました!

――最後の歌詞が凄く良いなと思ったのですが。

ASCA 本当ですか? 嬉しい! 主人公のメンズからしたら辛いお別れだったかもしれないけど、好きな人に出会えたことはそれだけで奇跡ですし、今は綺麗な気持ちでは会えないけど、いつか笑って会えたら良いなという希望も込めてみました。恋に破れた方達にも希望を持っていただきたくて。優しさが出ちゃいましたね(笑)。

――続く『曖・アイ・愛』も恋愛の曲ですね。歌い出しからキャッチーな曲ですが、初めて聴いた時の印象はいかがでしたか?

ASCA いやー、(作詞作曲の)Sakuさんやってくれたなと思いました(笑)。ライブで横ノリできる曲が欲しいって言っていたら、「アルバムで書かせてくれ」とSakuさんに言われて楽しみにしていたところ、このデモが来て。好き放題やってくれたな~と(笑)。でも、『CHAIN』のカップリング曲の『いかれた世界だろ構わないぜ』に繋がるものを感じて、Sakuさんはこういう曲を私に歌わせたかったのねと納得しました(笑)。『曖・アイ・愛』は曖昧な関係はいらない、さよならって女子が別れを告げる曲なんですけど、「ご機嫌よう それでいいの?」と本当に別れちゃって良いのかなと最後に問いかける部分もあったりする、天邪鬼な女子の歌なんです。実は「天邪鬼」というタイトル案もあったくらいで。

――とても楽しそうに歌われている印象を受けましたが、いかがでしたか? 

ASCA 楽しかったです! ツンツンしている女子が浮かんだので、そのイメージで迷いなく歌い切れました。楽しくて一瞬でレコーディングが終わっちゃった曲ですね。どうしようもない相手と出会って別れたい時にこれを歌ってください(笑)。もしくは、別れたい相手に、最近この曲好きなんだよねと言って、聴かせてほしいです。「これ俺のこと?」って思わせるために。

――察してくれるような男性だったら良いですけどね(笑)。

ASCA そっか(笑)。内容は悲しいですけど、ライブ映えする曲だと思います。縦ノリしているファンの皆さんはたくさん見てきたので、今度はかっこよく横ノリしているファンの皆さんを見たいなって。オシャレな横ノリ姿が見られるのを楽しみにしています(笑)。

アニメージュプラス編集部

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