• 『そふび道』NEWS■ソフビ界の人気キャラ『MORRIS』が『ヤングエース』誌上でコミカライズ連載開始!
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2021.02.09

『そふび道』NEWS■ソフビ界の人気キャラ『MORRIS』が『ヤングエース』誌上でコミカライズ連載開始!

(C) KAMENTOTSU / KADOKAWA (C) KAORI HINATA / MEDICOM TOY



現在発売中の『ヤングエース』(KADOKAWA刊)にてひなたかほり × カメントツ作『MORRIS〜つのがはえた猫の冒険〜』が連載スタート! これは『そふび道』でお馴染みなアーティスト・ひなたかほり氏の『MORRIS』を『こぐまのケーキ屋さん』(小学館刊)で超話題のカメントツ先生がコミカライズした作品。ソフビ界の大人気キャラの突然のコミカライズに驚いたが、はたして『MORRIS』はどのようにコミカライズ化されたのか?
ひなた氏、カメントツ氏、そしてひなた氏をマネジメントする今回のプロジェクトコーディネイター&プロデューサーである赤司竜彦氏(メディコム・トイ代表取締役社長)、それぞれの立場からコメントをいただいたので紹介してゆこう! 

もともとのきっかけは「メディコム・トイがリリースするロックTブランド[Amplifier]のプロデューサー経由でKADOKAWAの編集者からオファーされたんです」(赤司氏)という全く別の角度からだった! この突然の展開にひなた氏は「お話を頂いた時は、うれしさよりも『どうしよう!』という気持ちが大きかったです。『MORRIS』は、絵本か児童書だと思っていたので、マンガという展開は全く想像していなかった……と言っても、ありがたいお話だったので、とても悩みました」と当時とまどった胸中を語る。最終的に「わたしが望むマンガ家さんに描いて頂く」ことを選択することになり、白羽の矢が立ったのがひなた氏が大ファンだったという『こぐまのケーキ屋さん』の作者・カメントツ氏だった。その理由は「お任せできたら、わたしの『MORRIS』とは、また違う魅力をたくさん引き出してくれそうですし、何よりカメントツさんが描くマンガを『わたしが読んでみたい!』と思いました」とひなた氏。そして自らのSNSで共通の友人を通じて、カメントツ氏に全身全霊でプレゼンしたのだ。ここで驚いたのは、この段階でひなた氏はカメントツ氏と全く面識がなかったということだ! ひなた氏のカメントツ作品に対する本気の熱意が感じられるエピソードである!

突然、依頼された様子をカメントツ氏に聞くと「知り合いからある日いきなり『紹介したい人がいる!』と言われて……最初は怪しいと疑いました。ただ熱意が凄くて……恐る恐る会ったら、とても可憐な女性で、また罠かと思いました」と笑顔で振り返る。そこで『MORRIS』コミカライズを依頼されるのだが、ひなた氏の物凄い熱意、プロジェクトには大好きな不二子・F・不二雄原作フィギュアを製作するメディコム・トイが関わっていること、もちろん企画がおもしろそうなこともあって「ぜひお受けしたい」と考えたという。

そしてひなたかほり氏、カメントツ氏、メディコム・トイと版元となるKADOKAWAが初めて集まるのだが、なんとカメントツ氏は「ここで全く異なる2本のプロットを予告なく持参してきたんです」(赤司氏)。これは「何も形がない中での打合せが好きではないので、勝手に2パターンのプロットを作りました。ひとつは求められていると思う『こぐまのケーキ屋さん』に準じた作品。ふたつめは、描いてみたかった少しダークなファンタジーでした」とカメントツ氏。2本共もボツの可能性があったが、結果的に打合せでは満場一致でダークファンタジー路線が選ばれることになった。これにカメントツ氏は「もちろん『こぐまのケーキ屋さん』は好きで描いていますが、これだけの作家だと思われるから、自分の中にあるダークな部分の熱量を感じて選んでもらったのはうれしかったですね」と喜びの表情で語った。

始まった実際の作業で、ひなた氏は「『MORRIS』はどういう子なのか? ここだけは変えないで欲しい! という項目をリストアップして送りつつ「楽しんで描ける設定やストーリーを自由に考えて欲しい」とお願いしたという。この要望にカメントツ氏も「マンガの『MORRIS』もひなたさんの『MORRIS』でありたいから」と真摯に受け止めつつ「そんな話し合いは常にしてますね。ただそれでストーリー作りが窮屈になる事は全然ないです。大げさですが打合せのたびにお互いが成長しているみたいに感じています。ひなたさんは真摯なクリエイターとして尊敬しているし、意見は感心させられる部分がたくさんあって、すごく刺激を受けながら高いモチベーションでストーリーを作れています」と熱い。

カメントツ氏はそんなストーリー展開のほか、マンガの中で付随するすべてのキャラクターデザインを担当したり『MORRIS』のフードにいる2匹の「ネズミ」に「フォボス」と「ダイモス」と名付けるという役割も果たしている。「これは火星の衛星の名で、わたしもひなたさんも『スター・ウォーズ』好きで、月や太陽がふたつという設定などが大好きなんです。そういう所で気が合ってドライブ感、グルーヴ感が生まれています。全く新規でキャラクターを作っている気がしない。お互いに「あるある」みたいに話が進んでいくのが、とても楽しいですね」という発言からとても良いチームワークであることがわかる。ひなた氏もベストな形に収まったことで今後のマンガへの楽しみな気持ちで一杯という!

初顔合わせとなった打合せでKADOKAWAの編集者は「最初からここまで決まってるプロジェクトは初めてです」と緊張しながら、今後の展開の話で盛り上がったという。ちなみに最初、購読者数を考え「配信で?」とKADOKAWAの編集者が提案したが、ひなた氏が「どうしても『ヤングエース』紙面がいい!」ということで本誌連載に決定したという。マンガ雑誌の連載企画は星の数ほどあるが、なんともエキサイティングな今回の展開に期待は膨らむ。

ひなた氏、カメントツ氏、赤司氏にファンヘメッセージをいただいているので下記をチェックしてほしい! ただ今、発売中の『ヤングエース』に掲載されている第1回では、そんなエキサイティングさと『こぐまのケーキ屋さん』とはまた違うカメントツ氏ダークファンタジーワールドを、ぜひその目で確認してほしい!

(C) KAMENTOTSU / KADOKAWA (C) KAORI HINATA / MEDICOM TOY

アニメージュプラス編集部

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