• 神谷浩史・斎藤千和が「修行でした」と語る『化物語』ナレーション
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2021.02.22

神谷浩史・斎藤千和が「修行でした」と語る『化物語』ナレーション

神谷浩史さん(左)と斎藤千和さん


――お二人にとって、『化物語』はどんな存在なんでしょうか?

神谷 キャリアにおいては、すごく大きい存在です。神谷浩史と言えば阿良々木君でしょってイメージをもたれている方が少なからずいらっしゃいますし。1年間に何百本もアニメが制作されている中で、自分はこの役をやっていましたというのを胸張って言えて、なおかつそれを認知してもらえる作品に出会えるというのは中々ないですからね。『化物語』に出てからもう10年経ちますが、今も阿良々木暦の声を求めてもらえるというのは、本当に役者冥利に尽きるなと思っています。

斎藤 色々な方に認知していただくきっかけになりましたし、今も年に1、2回、ひたぎに会う? というか演じる機会があるので、すごく身近な存在と言いますか、自分の引き出しの出しやすい場所にいつもいてくれるキャラクターだと思っています。最近は気を抜くとすぐにマダム感が出たひたぎになってしまって注意されるので(笑)、気を付けつつ、これからも長く付き合っていけたらと思っています。

――最後になりますが、どんな方に今作を楽しんでいただきたいでしょうか?

神谷 アニメーションの『物語』シリーズを知っている人・知らない人の両方にアプローチできないと意味がないと思って収録に臨んだので、アニメーションを意識し過ぎないように、でも、ある程度意識もしてということを心掛けました。なので、アニメーションを観たことのある方はもちろん、ない方にも楽しんでいただければ嬉しいですね。

斎藤 私は、優しい人に楽しんでほしいですかね。粗を探さない人に見てもらえたら(笑)。

――粗ですか?

斎藤 アニメの『化物語』が大好きな方からすると、こんな読み方するの? と違和感を覚える箇所もあるのかなと思うんです。アニメでひたぎを演じた時は、私の方で語尾を少しアレンジしていたのですが、今回は一言一句変えずに原作をそのまま読んでいるので、アニメファンからすると、少し違うと感じるのかなと思いまして……。でも、アニメはアニメ、AudibleはAudibleという感じで、違いを楽しんでいただけたら嬉しいなと思います。それに、アニメでは文字情報だけだった言葉遊びの部分もAudibleでは全て音声化されているので、どんな風に音になっているかアニメと較べてもらうのも新しい気持ちで作品に触れるきっかけになるかなと思います。是非、たくさんの方に楽しんでほしいです。
(C)西尾維新/講談社
神谷さんと斎藤さんが苦しみながらも読み上げた『化物語』は、現在AmazonオーディオブックAudibleにて配信中。通学・通勤中はもちろん、家事や育児の合間など隙間時間にながらで楽しむことのできる「聞く読書」。プロのナレーションで新しい世界を楽しんでみては?

アニメージュプラス編集部

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