熱きアニソンブームを牽引してきたフロンティアにして最大の人気グループ・JAM Project。影山ヒロノブ、遠藤正明、きただにひろし、奥井雅美、福山芳樹という5大人気ボーカリストが生み出すパワフルな楽曲とステージは、文字通り世界中を揺るがせ続けている。
そんな彼らの初のドキュメンタリー映画『GET OVER ―JAM Project THE MOVIE―』が完成。その魅力に迫る全2回インタビュー、まずは撮られた側の予想をも遥かに超えたその内容はいかなるものか、メンバー5人に伺った。
――映画の完成、おめでとうございます! まずは皆さんがご覧になられた感想からお聞かせいただけますか。
遠藤正明(遠藤) (挙手して)じゃあ僕から! 2回観させて頂いたんですが、1回目はすごく恥ずかしく感じつつも最後には感動しましたし、次に観た時はまた違う印象を持つことができて。良い映画にして頂いたと思います。
奥井雅美(奥井) じゃあ次、私!(笑) 私も本当に感動したんですけれど、撮られている時はまさかこんな形になるとは思わなくて。本当に他のアーティストのものと同じようなドキュメンタリー映画なんだな、と。あと、みんなに対する身内感……みたいなものが高まったというか。
――絆が強まった?
奥井 そんなに美しいものではなく「みんなのこと、やっぱ好き!」っていう気持ちかな。個人のインタビューを観るとそれぞれの背景も見えてきて。
影山ヒロノブ(影山) 最初はJAMに関わらず、自分の人生において初めての映画ということで、「どんな風になるんだろう?」みたいな感じだったんですが、最初の試写を観て「ドキュメンタリーってこういう覚悟が必要なんだな」と。普通ならコンサート開催をゴールにして、カッコいいところや、ちょっとだけ苦労しているところでまとめるんじゃないかと思ったけど、この映画はネガティブな要素もありますし……それでも最後に自分たちの気持ちが前向きになって終わっているので、すごく感動しました。
きただにひろし(きただに) テレビのドキュメント番組、『セブンルール』とか『情熱大陸』が好きでよく観ているんですけれど、頑張っている人、壁を乗り越えた人の言葉には共感したり感動したりするじゃないですか。この映画も客観的に観て、そう感じてもらえる良いドキュメンタリーなんじゃないでしょうか。
福山芳樹(福山) メンバーのインタビューでも、知らないことが多くて。20年も付き合っているのにこの映画のキャッチじゃないですけれど、何も知らなかったんだなって。今更ながらJAM Projectって絆が強いグループなんだなって思いました。
――そもそも、このドキュメントは何故作られることになったんでしょうか。
遠藤 こちらが教えてほしいですね(一同笑)。まあ20周年ということもあるでしょうが、そもそも僕らのドキュメンタリー映画って成立するものなのか? って(笑)
きただに 確かに!
遠藤 何をもって映画にするのか、というところや、撮られてる間もずっと疑問を抱えていました。でも終わってみると、みんな一人ひとりが主役で、それぞれのストーリーがあって……撮って頂いてよかったです。
――きただにさんは先ほど「ドキュメンタリーが好き」とおっしゃってますけれど、それを意識して「良いこと言ってやろう」とか思ったりしました?(一同笑)
奥井 絶対そう思ってたでしょ!
きただに 最初はカメラを意識していましたけれど、半年も経つとその存在が……。
影山 空気みたいになったよね。
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