• 架空の戦場のリアルを追及した『装甲騎兵ボトムズ』のメカ描写
  • 架空の戦場のリアルを追及した『装甲騎兵ボトムズ』のメカ描写
2021.03.09

架空の戦場のリアルを追及した『装甲騎兵ボトムズ』のメカ描写

スコープドッグのデザインは今見てもインパクト大 (C)サンライズ

『装甲騎兵ボトムズ』シリーズの映像作品全てを収録した「装甲騎兵ボトムズ Blu-ray Perfect Soldier Box」が現在発売中だ。『装甲騎兵ボトムズ』シリーズのさまざまな角度から作品の魅力を探っていく短期連載企画の第3回目は、本作に登場するメインメカ=アーマード・トルーパーの魅力を中心に語っていこう。

『装甲騎兵ボトムズ=ボトムズ』が、現在も高い人気を誇る最大の理由は、こだわって作り込まれたメカニック設定にある。本作で活躍するロボットは、アーマード・トルーパー=ATと呼ばれている。百年戦争の末期にギルガメス軍が開発、戦場に投入した二足歩行型の人型兵器だ。全高は4メートル前後、上半身に配置されたコックピットはパイロット1名がギリギリ乗り込むことができるほどの大きさとなっている。

ATがそれまでのリアルロボット作品に登場した人型兵器に比べて圧倒的なリアリティを持つのは、「大きさ」の設定の絶妙さだ。パイロットが補助的な足場などを使用せずに乗り降りすることができ、トラックなどに載せて移動させ、前線で手軽に整備や修理をすることができるという、実際の兵器の考え方をそのまま人型ロボットに取り入れるという選択は、ミリタリー的な表現としっかりと馴染むものだった。さらに顔にあたる場所に標準、広角、望遠の3種類のレンズが取り付けられ、その無機質かつ無個性な印象がより兵器としてのリアリティに繋がっていった。

(C)サンライズ

アニメージュプラス編集部

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