• 『装甲騎兵ボトムズ』の世界をユニークに拡大した「外伝」の挑戦
  • 『装甲騎兵ボトムズ』の世界をユニークに拡大した「外伝」の挑戦
2021.03.18

『装甲騎兵ボトムズ』の世界をユニークに拡大した「外伝」の挑戦

『ボトムズ』の外伝OVAシリーズ『機甲猟兵メロウリンク』 (C)サンライズ



2010年から11年にかけて「ボトムズ新生」というキャッチフレーズのもと、「ボトムズフェスティバル」というイベント上映が開催。ここで高橋監督が手がけるシリーズ正編の最新作『孤影再び』に加え、2つの外伝作品が発表された。
最初に公開されたのが、『装甲騎兵ボトムズ Case;IRVINE(ケース;アーヴィン)』(五十嵐紫慞監督)。実に23年ぶりに制作されたサイドストーリーの舞台は、やはり百年戦争の終結直後の世界。
表向きは整備士、その裏では負け専門の八百長を引き受けるバトリングファイター「ザ・ダーク」として活動する帰還兵アービン・レスター。アービンは「血塗れの死神」の異名を持つ新人バトリングファイター・ペイガンと試合を行い、いつも通りに勝負を譲った。しかし手加減されたことに気づいたペイガンにとって、これは何よりの屈辱だった。ザ・ダークを追うペイガンの暴走で街は混乱に巻き込まれ、責任を感じたアービンは再びペイガンと向き合うことになる。
高橋監督の参加もなく、若いスタッフたちによって作られたアストラギウス銀河の新たな物語は、シリーズの新たな可能性を広げた作品に仕上がった。
久行宏和が手がけたキャラクターデザインも新鮮な魅力を放つ『Case;IRVINE』。(C)サンライズ

これに続いて公開された『ボトムズファインダー』(重田敦司監督)は、タイトルに「ボトムズ』を冠しているものの、劇中に登場するロボットが「At」と呼ばれている以外は設定・舞台など完全新規で描かれる作品となっている。『ペールゼン・ファイルズ』などに関わったスタッフが、「ボトムズ」のイメージのみを継承した完全オリジナル作品を作るという大胆なチャレンジに注目が集まった。

アニメージュプラス編集部