• 『ARIA』はいつも側に寄り添ってくれるーー『ARIA The CREPUSCOLO』キャストインタビュー
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2021.03.20

『ARIA』はいつも側に寄り添ってくれるーー『ARIA The CREPUSCOLO』キャストインタビュー

(C)2020 天野こずえ/マッグガーデン・ARIAカンパニー


『ARIA』の世界は心に効きます
▲左から佐藤利奈、広橋涼、茅野愛衣

ーーみなさんはそれぞれ、『ARIA』という作品のどこに魅力を感じていますか。

広橋 魅力は、“何か幸せ” ってことだと思います。観ている時も、観た後も、時間が経ってからも、何かちょっと幸せと思える。いつでも『ARIA』の世界があって、寄り添ってくれているような気がする。それが、私が『ARIA』の大好きなところです。

茅野 もう全部! と言いたい気持ちですが……特に、心のおき方や持ちようについての知恵というか、困った時に助けてくれる言葉をたくさんくれる作品だなと思っています。たとえば、前作(『ARIA The AVVENIRE』)では、「お別れは、寂しければ寂しいほどいいんだ、それは幸せ者の証なんだ」という灯里先輩の言葉がありました。そんな風に、「どうしたらいいんだろう」と思う時にそっと寄り添ってくれて、かけてほしい言葉をかけてくれるのが『ARIA』という作品だと思っています。それを、どういう言葉を表現するのがしっくりくるのか……今、すごく考えていました(笑)。「生活の知恵」でもないし、「家庭の知恵」でもないし、これは何だろう……?

広橋 何だ!?

佐藤 何だろう?

茅野 知っていたら少し心が楽になる、サプリメントみたいな作品なのかな? 困った時に『ARIA』を観ると、処方箋を出してもらえる。登場人物たちの言葉、音楽、描かれている風景などが励ましてくれて、背中を押してくれる。そういうところが魅力かなって思います。

佐藤 『ARIA』の魅力……ひとことでは言い表せないですね。誰しもが持っている、もしくは持っていた、あるいはこれから手に入れるかもしれない「キラキラしたもの」、「素敵」とか「好き」とか、そういうものがそこかしこにちりばめられている作品だと思います。なにげない1シーンにも、私たちが生きているこの世界にも通じるものが必ず込められていて、観ていると、自分の心の引き出しがひとつ開くような気がする。この現象に名前をつけたい、本当に(笑)。それに、優しいだけじゃなくてちょっとミステリアスだったりするのも、とても魅力的だなと思います。観始めたら最初から最後まで観てしまう。スタッフロールが流れるEDにまで引き込まれてしまうような、独特な世界感……うーん、観ればわかる!

広橋・茅野 (笑)

佐藤 言いたいことが文字だとあまり伝わらない気がするので。観ていただけたら「ああ、こういうことか……」と感じていただけるはずです。

ーー茅野さんも言うように「効くもの」ですから、実感してもらわないとわからないのかも?

佐藤 そう、それです!

茅野 だから、言葉にしようとしても、どれもしっくりこなくて……。

佐藤 必死に語ろうとしても、どこか「そういうんじゃないんだ、違うんだなぁ……」って感じます。

茅野 それは、『ARIA』ならではの独特な感覚ですよね。

ーー今回の劇場版『ARIA The CREPUSCOLO』をご覧になるみなさんに、伝えたいことはありますか。

茅野 今回の劇場版は、ぜひTVシリーズを観返してから観てほしいなって、心から思います。もちろん『ARIA』が大好きな方はすでにそうなさっていると思いますが、今回はじめて『ARIA』を知ったという方もいらっしゃるかもしれないですよね。そういう方は、今からこの楽しみを一から味わえるなんて、本当にうらやましい! 私も一度全部忘れて、もう一度あらためて『ARIA』に出会いたいな。そんな風に思うくらい、素敵な物語です。今、いろいろままならないことが多い情勢ですが、ぜひ『ARIA』で癒やされていただけたらなと思っております。

佐藤 今回、私は川上とも子さんからアテナさんを引き継がせていただきました。やはり、とも子さんの背中ははてしなく遠く……それでも私自身、とも子さんの演じるアテナさんが大好きで、そしてとも子さんが大好きで、今回の劇場版はその思いを胸に、アテナさんを演じさせていただきました。それに、『ARIA』はとても不思議な作品で、過去のシリーズを観ていても、これから自分がアテナさんを演じるということを忘れてしまうくらい引き込まれてしまいます。ですから、茅野ちゃんも言うように、まだ観ていない方はぜひこれまでのシリーズを観てから今回の劇場版を観ていただきたいですし、劇場版を観てからTVシリーズに戻ってもいいのかなとも思います。いつでも側にいてくれる作品なので、観て、癒やされて、「また明日から頑張ろう」という気持ちになっていただけたら嬉しいです。

広橋 私は、『ARIA』は生活の延長線上にいつも存在しているような感覚があるので、今回も「5年ぶりの新作ですね」と聞かれたりもしますが、“突然、戻って来た” というような気持ちにはなっていないんです。それでも、こうして劇場版になり、また新しい映像でみんなが日々を過ごしている様子が観られるのはとても嬉しいですし、ずっとこの先も寄り添って行けたらいいなとあらためて思っています。みなさんもぜひ、ご自分の一番観やすい環境で、ご自分にとっていちばんいい時に『ARIA』に出会ってほしいです。今回の劇場版もぜひ、楽しんでください!

(C)2020 天野こずえ/マッグガーデン・ARIAカンパニー

アニメージュプラス編集部

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