――3人が揃って収録されたことはあるんですか。高倉 あります!
千菅 最初の頃は、この3人でずっと。
――その頃の現場の雰囲気はどうでしたか。千菅 雰囲気は和やかでした。でも、こういうご時世なのでスタジオが開くまでの間に少しお話をするくらいで。
――じゃあ世間話くらいの感じですか。高倉 はい、収録をさーっと録ってすぐに帰るっていう感じだったので。あまりキャイキャイみたいなことは……。
石見 なかなか今はできない状況なので。寂しいです。
――アフレコで実際に演じていく中で、キャラクターの印象が最初のインプレッションと変わってきたところなどはありますか。例えば、徐々に掴めてきた部分など……。石見 私たちも全てを教えていただいているわけではないので、台本をいただいて知ることが多いです。陽桜莉ちゃんも最初は「天真爛漫な明るい子」と認識していたんですが、物語が進んでいくにつれて、そうじゃない一面も見えてきていて。そういう部分がわかっていくのは嬉しいです。
――なるほど、一面では語れないキャラクターだと。石見 そうですね、やっぱりみんな思春期女子なので。
千菅 思春期、わかる!(笑) それ、すごく「ぽい」ですよね。等身大の女子高生を見ている感じがするなって思いますから。
石見 みんな何かしらのものを抱えていて。
千菅 そういう話の流れで言うと、瑠夏はクールなイメージですけれど、実はすごく素朴でごく普通の女の子という面があります。いろいろ紐解いていくと、クールに見える部分はただ不器用だったり、話しかけるタイミングを掴むのが得意じゃないみたいなところなんですよ。
▲物静かでクールなイメージを持つ瑠夏だが、その内面は……。――ああ、なるほど。千菅 そういう自分の経験の中にもあるような、ありふれた高校生らしい悩みみたいなものや、なりたい自分と今の自分の間でせめぎ合っているところが見えてきて。それが陽桜莉や百さんなど、いろいろな人との出会いの中で少しずつ成長していくことを予感させるシーンもたくさんあって。
――シナリオを読むと、会話のやり取りの部分がすごくリアルな感じがしますね。千菅 本当に現実を掬い取っている感じ。会話を読んでいて、ちょっとした戸惑いなんかが切り取られている感じがすごいなって思いますね。
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