• 長江崚行・下野紘が語る声優と俳優の違いと面白さ『青山オペレッタ』
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2021.04.22

長江崚行・下野紘が語る声優と俳優の違いと面白さ『青山オペレッタ』

▲『青山オペレッタ』に出演する長江崚行さん(左)と下野紘さん 撮影/江藤はんな

サイバード、エイベックス・ピクチャーズ、ABCライツビジネスの3社が贈る、2次元×3次元のメディアミックス演劇コンテンツプロジェクト『青山オペレッタ』の舞台公演が決定! 第一弾『青山オペレッタ THE STAGE~ノーヴァ・ステラ/新しい星~』は2021年4月22日〜25日上演。さらに第二弾も2021年10月に上演が予定されている。

今回は、メインキャラクターの一人・宮嶋あさひ役の長江崚行さんと、劇団のプロデューサー・夢咲辰樹役として舞台に声で出演する下野紘さんの対談インタビューが実現。前後編で、声優初挑戦への想いや、それぞれの目指す役者像について語ってもらった。

――まずは、演じるキャラクターについてお聞かせください

長江 僕が演じる宮嶋あさひは、すごく純粋でまっすぐな子です。田舎のお母さんと一緒に青山オペレッタのことを応援していて、母の憧れもあって青山オペレッタに入団しました。まだ自信がない面もありますが、周りの人に助けられながら一歩一歩前に進んでいくキャラクターです。

下野 僕が演じる夢咲辰樹は、そんな青山オペレッタの新チームである “ノーヴァ” のプロデューサー。演劇自体にはまったく興味がなくて、会社の経営や事業の拡大に対する気持ちの方が大きい人です。“ノーヴァ” の公演が成功して、利益が出るかどうかを見極めているところなので、利益が望めなければいつでも “ノーヴァ” を切ってしまいそうなくらい、冷徹で利己的な部分があります。

――長江さんは『青山オペレッタ』で声優初挑戦となりましたが、どんなところに舞台との違いを感じましたか?

長江 この半年間、ボイスドラマであさひを演じてきたのですが、とても楽しい時間を過ごすことができました。それまで、マイク前で演じたことも、声だけでキャラクターの心情を表現したことも経験がなかったので、その楽しさも難しさも両方知ることができました。なによりも、声で演じるプロの方に、現場で指導を受けることができて嬉しかったです。舞台との大きな違いは、期間。舞台は、長くても約1カ月程度しか公演がありません。だからこそ、半年間も同じキャラクターを深め続けられたことは、とても大きな経験になりました。

下野 なるほど、確かにそうかもしれないね。

長江 舞台は、約1カ月間毎日毎日同じ役を演じる代わりに、公演が終わったらすぐに次の作品、次のキャラクターに切り替わるというのをひたすら繰り返すので、経験したことのない半年間になりました。でも、だからすごく迷ったんです。

下野 うんうん。

長江 例えば、舞台は物語の結末まで書かれた台本がありますが、『青山オペレッタ』のボイスドラマの場合は、「まず4話まで」といった感じに、結末が自分たちでも分からない状態で演じなければいけないんです。今後あさひたちがどうなっていくのかを、予想しながら芝居を作っていかなければいけなかったので、役作りの方向性も手探りの部分が多くて。

下野 確かにそうだね。物語が進むにつれて、自分のなかでもキャラクターの理解が深まっていくことは多いかも。それは、舞台で一つ一つのシーンを構築していくやり方とは違うかもしれない。僕が演じた辰樹も、最初は演劇や “ノーヴァ” に全く興味がないと言っていたけれど、物語が進むにつれて、芝居の出来について口を出すようになってきて。それがとても意外だったんです。

長江 そうなんですよね。

下野 ってことは、“ノーヴァ” にまったく期待していないわけではなくて、もしかしたら新しい可能性や利益面でプラスになる要素を感じ始めてくれているんじゃないかなって。辰樹自身もまだ20代ですし、自分で新たなことを取り入れようとしている真っ最中なんじゃないかと、最近思うようになったんです。長江君の言う通り、キャラクターの変化や成長を感じられるのは、数カ月や年単位で一つの作品に携われるからこそだと思う。

長江 舞台では経験できない時間だったので、新鮮でした。

下野 それに舞台だと、その公演の中でキャラクターが成長することはあっても、次の回ではまた元に戻して演じなければいけないでしょう?

長江 そうなんです。例え続編のあるシリーズ物だったとしても、次に演じるのは早くても半年後だったりするので、一度キャラクターと離れてしまいますし。

下野 そうなると、またイチから役作りし直す感じになるよね。

長江 はい。最初に半年間あさひを演じると聞いた時は「長いな」と思ったのですが、ボイスドラマを第2部まで録り終わった今振り返ると、あっという間でした。

下野 だよね。気が付くと、何年も経っていたりするからびっくりするよ(笑)。僕なんて、10年くらい演じ続けているキャラクターもいるし。

長江 すごいですよね。舞台役者って、10年経てば声や顔つきも変わってしまうので、演じられる役も限られてしまうんです。

下野 なるほど……! その点声優は、自分が何歳になろうが10代の役を演じられるから、すごく特殊だと思う。そう考えると、大ベテランの先輩方って本当にすごいんだなあ。何十年も同じキャラクターを演じ続けるって大変だもの。でも舞台は、年齢とともに演じられるキャラクターが変化する分、同じ平坦な道を進み続けるんじゃなくて、意識して階段を昇ったり下ったりしなければいけないから大変そう。

(C)青山オペレッタ

アニメージュプラス編集部