──津田さんと鬼頭さんは『アイカツオンパレード!』と『うまよん』にお二人とも出演なさっていますが、顔を合わせて演じられるのは『シンカリオンZ』が初めてですか?
津田 はい、こうして絡むのは初めてですね。
──お互いの印象はいかがでしたか。
津田 鬼頭さんといえば『鬼滅の刃』という大ヒット作品があるし、テレビとかにも出てらっしゃる姿もお見かけしていたので、私の中では「可愛い女の子」、女性らしいイメージを勝手に持っていたんです。
なので、今回はちょっとビックリした部分もあったんですけれど、実際にお会いしてみたら地声も結構低めで、さらに男前なアブトの演技を聞いて「カッコいい! アブト~♪」となって、とても腑に落ちました。何というか、ギャップ萌えみたいな感じですかね(笑)。
鬼頭 私も自分が声優デビューする前から津田さんを存じ上げていましたし、色々なアニメで割とボーイッシュな役をやっていたので、それこそ津田さんのことを逆にめちゃめちゃサバサバしたカッコいい感じの人なのかなと思っていたんです。
でも挨拶をしに行ったら「よろしくね~♪」みたいなすごいふわふわした雰囲気でいらっしゃって「え~、全然違った!」みたいな。こちらこそギャップ萌えでした(笑)。すごく柔らかい感じの、可愛らしい方だなって。
──お互いお仕事で演技力をがっつり発揮されていたために、そういう部分が見えなかったんでしょうね(笑)。ちなみに今までの収録で、難しい場面に当たったところはありますか。
津田 謎に対するシンの熱量の高さが難しいですね……というのも、自分があまり人や物に執着をしてこなかったタイプなので(笑)。そういった意味で、好きなものにグッと熱が入る部分は、難しいというよりもそれを意識して演じなければいけないと思っています。
屈託のないシンのキャラクターは、物語の大きな牽引力となっている。
──例えば、世界の謎に関して熱弁を振るうところとか……。
津田 そうなんですよ。好きなものに対する人の早口ってすごい熱量ですし、さらにそこへシンの思いをきちんと乗せなきゃいけないので。
鬼頭 私は、それこそさっき言いましたが、ここまで低い声で少年役のお芝居をするのがほぼ初めてなんです。自分にどういう声が出せるのか、どういう芝居ができるのか、まだまだ未知の領域なので、探り探りやっている感じなんです。
普段から気をつけてないと、ふと女の子っぽい声が出てしまったりするので、男の子の気持ちをキープするために実は私、毎週『シンカリオンZ』の現場はズボンで行くことにしています(笑)。
クールなアブトを演じるためには意外な努力が……?
津田 そうだったの! それは気付かなかった!
──形から入るとやっぱり違います?
鬼頭 そうですね、やっぱり可愛らしいふわふわしたワンピースを着ていると、演技もやっぱりふわふわしてきちゃうので(笑)。
津田 それ、すごく分かる気がします。
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