“食” に着目したのは、一人一人がキラメくため
――今回のプロジェクトで集まったお金は、ひとり親家庭に食料を届けることに活かされるということだそうですね。水石 生きている上で、食はとても大切だと思います。『キラメイジャー』は、ナレーションなど、劇中で何度も「キラメコウゼ!」と言ってきましたけれど、腹ペコではどう頑張っても輝けないのではないでしょうか。この一年で、僕は『キラメイジャー』以外のお仕事のために減量したこともありましたけれど、食べない状況がとても辛く感じました。ただ、僕は自分で「食べない」と決めているのでいいものの、「食べられない」状況は想像を絶する辛さなのだろうと
……。僕はそういう状況になったことがないので、あくまでも想像に過ぎません。けれど、食べることは生きている上で楽しみでもあるし、活動する上で必要なエネルギーでもあります。小さいお子さんはもちろん、親御さんも輝くためには、ご飯が一番大切なのではと考えて、食に注目しました。
――実際に家庭に届く食料は、具体的にどういったものなのでしょう?水石 生鮮食品をお届けできるよう、内容を決めている段階です。今回コラボしてくださっている企業のグッドネバーズさんは、本来、手渡しでご家庭に食料を届けています。コロナ禍の現在は、なかなか手渡しが難しい状況で、加工品のお届けがメインになっているそうなんです。今回のプロジェクトで集まった支援金は、新鮮で瑞々しい食べ物をひとり親家庭にお届けしたいと思っています。
――お弁当ではなく、生鮮食品なんですね。水石 はい。開けてすぐに食べられるものも便利だとは思いますが、「この食材を使って、今日は何を食べたい?」と、それぞれのご家庭で会話したり、一緒に調理する楽しさも味わってもらえたらいいなと。
――インスタライブで、「グッドネイバーズさんのお仕事体験をした」とおっしゃっていましたね。体験して感じたことを教えてください。水石 僕はお届けするものを梱包する作業を体験させてもらいましたが、どういうものが届けられているのかを知ることで、支援金を使って行うことのイメージが鮮明になりました。また、食べ物をお届けした方からグッドネイバーズさん宛ての感謝のメッセージカードを見せていただいて、食べ物をお届けするご家庭の方が喜ぶ顔が思い浮かびました。一枚一枚に、「ありがとう」という気持ちがこもっていて、目頭が熱くなったのを覚えています。グッドネイバーズさんは、普段からそういった支援活動をしている温かい団体だと改めて知ることができたので、体験させていただいたことも、今回コラボしてくださったことにも感謝しています。
――ちなみに、水石さんが子どもの頃に好きだったメニューは?水石 父が作った太巻き、祖父のすいとんやチャーハンです。チャーハンは、パラパラではなく油がギッタギタの個性的なものでしたが(笑)。僕の父は料理人で、母も料理上手です。実家のすぐ近所に住んでいた祖父も、外で美味しい料理を食べたら、シェフに作り方を聞いて自分でトライする人。そんな家庭で育った僕は、好き嫌いなく美味しいものばかり食べていました。
――好き嫌いがないことはとてもいいことですね。水石 濃い味で炭水化物をたくさん食べていたので、昔の僕はまんまるでしたけれどね(笑)。未来のヒーローの子どもたちには、いろいろなものを食べて栄養をとって、大きくなってほしいです。ただ、『キラメイジャー』は、その人が苦手なことを無理強いせず、「頑張れたら偉いね!」と褒めて伸ばすスーパー戦隊でした。
“キラメイジャー魂
” を持つ僕としては、子どもたちに「無理はしない程度に、頑張ってみよう!」と伝えたいですね。
<キャストプロフィール>
みずいし・あとむ/神奈川県出身/
1996年1月1日生まれ/
STARIGHT所属/最近の出演作に映画『国民の選択』(主演・高橋敦役)ほか。
プロジェクトのサイト
https://readyfor.jp/projects/BeAHERO写真/福岡諒祠